心理学から見た結婚のあり方②

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心理学から見た結婚のあり方②

2022.12.25
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それにどんな子だって必ず素晴らしい可能性を秘めているも
のですから、それを見いだし、伸ばしてやる手助けをしてや
れるのは父性と母性の共同作業になると思います。
調子の良い時はほっぱらかしていてもいいです、自分でやっ
ていけますからね。でもうまくいかない時はそうはいきませ
ん。他人の助けが必要な時だってあるのです。
そういう時の対処のしかたから、夫である父親は妻である母
親から学んでいくのだと思います。
父親は断固として甘やかしてはダメだの一辺倒ですが、そうい
う時こそ大きく包んでくれる母親の懐が必要だと思うのです。
絶望とは、扉を開けるといつもそこにあるもののことです。
希望とは、扉を開けるといつもそこにないもののことです。
なんていうような、とても悲観的な救いようがない気持ち
がわかる人ばかりではないでしょう、おそらく。
もちろんそれはそれでいいことなのですが、どうも引っか
かりがあります。希望を失わないでいるのはいいことのはず
なのにです。
それは私が少しひねくれているのかもしれませんが、同年代
の人を眺めていると時々虚しくなってくるのです。
私たち一家の住んでいる地帯はどこでもそうなのでしょう
が、ご年配の方の姿がやたら目に付きます。
その人たちの表情や歩く姿を見ていると寂しくなってきま
す。あの人たちにも若いときがあって（それはついこのあい
だのような気がします）大なり小なり希望に溢れていたはず
なのです。歳をとればもちろん肉体が弱ってきますが、ただ
それだけなのか、なんて思ってしまうのです。
寿命が残り少なくなるということは、希望がなくなるという
ことにほかならないのでしょうか。
年齢を重ねることがそういうことであるとすれば、それ以外
の何物でもないとすれば、、、、今までの人生は一体何だっ
たんだろうと思うのです。
あの人たちも恋をして、結婚して、子供を育て上げて今があ
ります。それはどういうことだったんだろうと思うのです。
その子供たちも結婚して子供を育てて、そして同じように
歳をとっていくのでしょう。そして年寄りだけが置き去りに
されていきます。その繰り返し。それってやはり虚しいこと
だと思われます。
ある人が言っていました。
「孤独とは一人でいることではなくて空っぽだと感じること」、、、
なんかわかるような、、、それにしても、孤独死ならぬ、空
っぽ死とは。
私たちの家の界隈にもひとりわびしく暮らしているお年寄り
が少なくないのですが、あの人たちはひとりだから孤独なの
でしょうか、それとも心の中が空っぽだから孤独なのでしょ
うか？
結婚してすぐの頃は未来への期待感で胸がふくらんでいたの
に、絵に描いたような幸せな結婚生活を頭に描いていたのに
それがいつのまにかどこかへ消えてしまった。
「ずいぶん賑やかねえ」
「ええ、日本で一番賑やかな通りですから」
「みんな幸せなのかしら？」
「そうですねえ、少なくとも不満はないでしょうね」
「・・・不満がなければ幸せなのかしら？」
「・・・・・・・・」
映画「お帰り寅さん」のワンカットの中の会話です。
不満がなければ幸せなのかしら？あなたはどうだったので
しょう？
不満があれば不幸せなんだろうし、不満がないのに幸せでも
ないのだとすれば、、幸せとは一体何なんでしょう。
結婚相談所にいらっしゃる方たちにはいつもそれを思います。
素敵な結婚相手に出会えばそれで幸せになれるのだろうか？
幸せは空から降ってくるように他人が与えてくれるものだろ
うか？本当にそれだけの話なのか？
シンデレラの物語のようにあなたを見初めてくれる王子様を
待っていればそれでいいのか。
あるいはあなたをいつまでも宝物のように慈しんでくれる女
神のような女性を待っていればそれでいいのか？
はっきり言わせてもらえば、そんなのはただのおとぎ話にす
ぎないのだと思います。
ちょっと考えてみてください。結婚してお互いがそんな気持ち
でいたら、何年もしないうちに結婚生活だけでなく、あなた
の人生そのものに失望するかもしれません。そして嘆くのです
私ってどうして不幸な星の下に生まれたんだろう。そして嘆く
のです、あいつが悪い、あいつのせいで私はこんなに苦しんで
いるんだと。
むつみ会結婚相談所には初めて結婚しようという人ばかりでな
く、結婚はしたもののうまくいかなくて離婚した人もいらっ
しゃいます。見ていると、離婚経験者にはどうも二つのタイ
プがあるようです。一方的に別れた相手のことをけなす人と
向こうも悪かったが自分も悪かったと思うという人です。後の
方の人はいい結婚相手に恵まれ、前の方の人はなかなか上手
くいかないという傾向があるようです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（続く）