結婚相談所の思い出と変わりゆく結婚観

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むつみ会代表コラム
結婚相談所の思い出と変わりゆく結婚観

2022.11.7
むつみ会代表コラム

1 1. 結婚相談所の看板と偶然の出会い
2 2. 昔の結婚相談所の雰囲気と家族的な結婚観
3 3. お見合いの思い出とその進行方法
4 4. 地元志向と帰省時のお見合い
5 5. 昔の結婚相談の活況と高い成功率
6 6. 親の援護射撃と結婚成功の鍵

1. 結婚相談所の看板と偶然の出会い

結婚相談所の看板を見たら、彼はきっと驚いたことでしょう。彼のことですから、「僕もお願いしようかな」なんて冗談めかして言ったかもしれません。
そして二、三年後、藤圭子さんと結婚されたことは広く知られています。ちなみに、お二人の長女の名前は宇多田ヒカルさんです。
その後、ヒット曲には恵まれませんでしたが、彼が今もタレントとして活躍し続けている理由は、その人柄にあるのでしょう。私も彼が出演している番組を今もよく見ています。
そして、もし「むつみ会結婚相談所」の名前を覚えていてくれたら、いつか番組内で訪問してくれないかなと、密かに期待しています。直接会ったことはありませんが、昔の話はたくさんありますから。

2. 昔の結婚相談所の雰囲気と家族的な結婚観

その頃の結婚相談の雰囲気は、今とはかなり違っていました。良い意味でも悪い意味でも、現在の核家族化とは対照的な、家族ぐるみで賑やかに進められていました。
親たちが子供の結婚問題に積極的に干渉し、口を出すというより、家族みんなで一つのイベントとして盛り上がっていました。
当時の親世代は、戦前・戦中の時代を経験しており、個人主義が根付く前の時代を知っていたため、結婚に対する考え方も現在とは異なっていました。強制的な結婚観ではなく、家族同士のつながりを重視していたのです。

3. お見合いの思い出とその進行方法

お見合いは主に事務所内で行っていましたが、ホテルのロビーや喫茶室でもよく実施していました。例えば、交通センターホテルやホテルキャッスルのロビーなどです。
ホテルキャッスルは学生時代にアルバイトをしていたことがあり、従業員と親しい関係でしたので、そこでのお見合いもよく行っていました。

当時のお見合いは、現在のように慎重に選ばれることは少なく、むしろ縁談を会ってみようというノリで進められることが多かったのです。
そのため、土日祝日にはお見合いが立て込むことがあり、事務所や外部ホテルのロビーで振り分けて対応していました。
また、母と私はそれぞれ分担してお見合いの進行をしていましたが、次第に人数が増え、Sさんという元学校の先生に助けをお願いすることになりました。Sさんは明るく活発で、適任者でした。

4. 地元志向と帰省時のお見合い

当時は、熊本や九州の大学を卒業して首都圏の企業に就職した人たちが多く、結婚相手は地元から選ぶという傾向が強かったため、お正月やお盆の帰省時にはお見合いが忙しくなりました。
特に帰省期間が限られているため、一度の帰省で何人かの女性とお見合いをすることが多かったのです。ある男性は一月二日に三名の女性とお見合いをしました。
その後、経過を報告してきた彼が言った言葉が忘れられません。「いや〜、くたびれました。仕事よりしんどいですねえ」と。
今の女性たちは県外の相手を敬遠する傾向がありますが、当時は比較的オープンに結婚相手を選んでいました。

5. 昔の結婚相談の活況と高い成功率

当時のお見合いの数は非常に多く、結婚が成立する確率も高かったと思います。月に何組も結婚が決まるほど盛況でした。
また、結婚相談所の料金は現在と比べて格段に安かったため、むつみ会結婚相談所の会費がそのまま必要経費として成立していました。しかし、今思えば、もしその時の料金システムが今のものなら、もっと規模が大きくなっていたかもしれません。