結婚の理想郷① これでいいのだ！！

熊本の結婚相談所むつみ会のブログ

ホーム
熊本の結婚相談所むつみ会｜ブログ一覧
未分類
結婚の理想郷① これでいいのだ！！

2022.11.9
未分類

理想的な結婚生活の有り様とは、、、、？
日本では半世紀前くらいは”サザエさん一家”が理想に近
い姿であったような気がします。
サザエのお父さん波平とその妻であるフネ、弟カツオと
妹ワカメの磯野家と、磯野夫妻の長女フグ田サザエと夫
のマスオ、息子のタラオで、両家合わせて計7人、それに
ペットのネコ、タマのおまけつき。
今もってTVの人気番組である所を見ますと、あるいは核
家族化した人たちの心を刺激しているのかもしれません。
そういえばその頃のむつみ会結婚相談所の会員さんの中に
8人くらいの子供さん（男女）の名前が全部お魚の名前と
いう珍しいケースがありました。どうしてなのかお尋ねし
たことはありませんが、察しますにお父さんが釣りキチか
お母さんがサザエさんの大ファンだったのか、そんなこと
なのかと。
我が家も四十年来の大家族ですが、別段それが主義という
わけではありません。気づいてみるとそういう形に落ち着
いていたわけです。一旦そうなってみますと結構これが居
心地がいいのです。
二人の孫たちの成長の様子を見ていても、知恵がつくの早
いようですし、交友関係も広くて順調なような気がします。
いろんな年代の様々な考え方や癖みたいなものと交わって
いるのは大きな刺激になっているのかもしれません。
さてと、話は変わりますが、
あるミッションで某国に数年暮らしたことのある日本青年
が、どうしてもその歳月が忘れがたくてとうとう移住を決
意しました。心配した友人が言いました。
「移住するのはいいけど仕事はあるのか」。
その青年は答えて言いました。
「あの国はとにかく辿りつきさえすれば、たとえ一文なし
でも当面の生活の心配はいらない。なぜなら・・・」
仕事が見つかるまで居候できるからです。
日本では信じられない話ですが、経済的に余裕のある家で
はどこでもそんな人を何人も（見ず知らずの赤の他人でも）
面倒みているのです。たとえ一年でも二年でも。
法律で強制されているからではなく、助け合いの精神が伝統
として深く人々の生活に根付いているのです。
そうやってアカの他人同士でも長らく一緒に暮らしていると
家族のようになるのでしょうね。それをその国の人々は経
験的に知っているのだと思います。
その国の名を何というかと言いますと「ブータン国」です。
私たちの国ニッポンはもう長い間、ホントにもう長い間、
国民総生産を国の目標にしてきましが、今国の国家目標は
国民総幸福なのです。
ですから当然ながら国家の中の社会の基本単位である家族も
そして家族の出発点である結婚も、幸福であるかどうかが判
断の基準になります。
結婚相談の現場においても皆さん将来の幸福に通じる結婚相
手であるかどうかをまず考えられます。それは無論当たり前
の話ではあります。ただ思いますのは、それは果たして経済
的な豊かさに比例するものであるのかどうかという点です。
確かにブータン国のようにお互いで助け合うという文化がな
くなった現在のような状況では他人は頼りになりませんから
自分のたちの結婚生活の幸福もあくまで自己責任でというこ
とになります。しかし、そのためについつい目が点になって
大きな視点を見失っていることも否定できないように思いま
す。違う言い方をすれば心が近視眼になって、豊かさや潤い
を失っているということは言えないでしょうか？
日本でも昔は困った時はお互い様という言葉がありました
が、豊かになるとともに困った奴はただの落ちこぼれ、人に
よってはクズ扱いにさえされます。血縁でも、夫婦でさえそ
うであるような気がします。
熱心なチベット仏教の国で、国王はじめ国民全てが毎日のお
祈りを欠かしません。お祈りは専ら世界の平和と世界中の人
々の幸せを願うという内容らしいのです。これはちょっと驚
くべきことですね。今の私たちの感覚では信じられないよう
な習慣です。
私たち日本人も新年には神社にお参りに行きます。でもその
時、神殿に向かって何をお祈りしているでしょうか？仕事が
うまくいきますように、家族が皆健康でありますように、素
敵な結婚相手とめぐりあえますように、宝くじが当たります
ように・・・。
心理学では、人間は主語を理解できないのだと言います。
主語である自分の幸福ばかりを願うことは、心理的には他の
人はどうでもいいから自分だけは、、、大袈裟に言うとそん
な意味にもなってしまうのです。
受験の合格祈願とか商売繁盛とかには確かにそういう自己中
心的な要素が忍び込んでいます。自分以外の人間の幸福を
どこかで疎んじる事は、同時に心のどこかで自分の幸福を疎
んじる事に通じていくのです。
せっかくあなたにふさわしい結婚相手に巡り合ったとしても、
そこのところの機微を踏まえていないとどうなるのでしょう？
かけがえのないはずの大切な相手が傷つくことはそのままあ
なた自身が傷つく事になるのだと思います。