変わっていく婚活事情

熊本の結婚相談所むつみ会のブログ

2022.10.1
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むつみ会結婚相談所がスタートした五十五年前といえば、
ちょうど恋愛結婚とお見合い結婚の比率が半々くらいに
なった時でした。
折れ線グラフにしてみますと、お見合い結婚はどんどん減
少してきて、その分恋愛結婚が上昇して、二つの増減曲線
が交錯した頃と言えるでしょうか。ここからニッポンの婚
活事情が猛スピードで変わっていきます。
さて、若い男女の出会いのあり方、つまり婚活の軸足がお
見合い結婚から恋愛結婚へと移っていくにつれ世の中はど
ういう風に変わっていったのでしょうか？
第一には、何と言っても結婚しないというより、結婚でき
ない男女の人数が増えていきました。特にこの影響は未婚
女性より未婚男性の比率を大きくしました。
働けど働けど我が暮らし楽にならざり、と歌った明治時代
の男性がいましたが、今は働けど働けど我が暮らしは侘び
住いといったところでしょうか。
では、どうして男性の結婚の方が難しくなったかというと、
婚活の条件の項目が女性より多くなるからです。
見た目とかの容姿だけでなく、収入とか将来性とかが結婚の
条件として入ってきますし、家族構成なども女性の場合よ
りも厳しくなりがちです。特に晩婚になってきますと、老親
の扶養などの問題も出てきます。
でもこれからはどうでしょうか？このまま非正規の労働が当
たり前になってきますと、夫婦共働きでなければ生活が成り
立たなくなるわけですから、そこらへんがどう作用していく
は未知数だと言えます。
第二には、結婚できない男女が増えれば当然の結果として、
出生率が低下し、人口が減少していきます。年代別人口構成
が逆ピラミッド型になり、社会の老齢化が進むとともに、労
働年代の比率が小さくなってきます。
そのことが経済の状況や、人々の日々の暮らしにどういう影
響を及ぼしていくのかは、まだ未知数部分の方が多いようで
す。でも婚活のあり方には思いもかけない深刻な影響を及ぼ
してゆく可能性はあるでしょう。
第三には、離婚の増加、とともに再婚や再々婚の増加という
減少も起きてくるかもしれません。ひょっとするとそれが当
たり前ということになるかもしれません。
そうなってきますと、残された子どもたちの境遇がどういう
風に変わっていくかということも懸念材料になってきます。
第四には、家族のあり方というものがとても流動的になって
いくかもしれません、ひょっとすると、子どもは家庭で育て
るものではなく、社会全体で育てるという方向性が現れるか
もしれません。
このように見てきますと、婚活事情の変化がどんなに世の中
全体の状況を動かしていくものかがわかります。
外側の暮らしとか、社会のあり方だけでなく、人々の意識ま
で変えていくものなのでしょうね。
今まで考えもしなかった新人類がどんどん生まれてくるのか
もしれません。
でもこういう現象は今に始まったことではなく、何百年も前
からあったことなのです。
時代はどんどん変わっていくのがフツーなのです。問題はそ
のスピードにあなた自身がついていけるかどうかなのかもしれ
ません。