ニュートンという人は林檎が樹から落ちるのを見て、万有引力
の法則を発見しました。林檎の重さがどれくらいだったら、
どれくらいの時間で地面に落ちる。
自然にはそんな決まりがあって、なんでもそんな風になるしか
ない、っていうのがどうも今までのサイエンスというらしい
です。
でも最新のサイエンスではどうもそれは違うんじゃないかと
考えたりしているようです。
だって、林檎の実はそうかもしれないけど、同じ林檎でも葉っ
ぱは違うじゃないかというわけです。
葉っぱは風に揺られながら一枚々々が好き勝手に落ちていきます。
風の強い日もあれば、ほとんど無風の時もあるし、晴れの
時も雨の時もあります。
大きな葉っぱも小さな葉っぱもあります。どちらかといえば、
小さな葉っぱより大きな葉っぱのほうが、周りの影響を強く
受けます。中にはどこまでも飛ばされて迷子になりそうな葉っ
ぱだってあります。
そこでです、結婚というのはどちらの方なのでしょうか？
林檎の実の方でしょうか、それとも林檎の葉っぱのほう？
あなたはどう思いますか、ってよりどっちのほうがいいですか
まあ、大抵の場合は林檎の実を選ぶでしょうね。そっちの方が
人生設計を立てやすいですから。
ですから婚活の場合も、自分の人生のプランにあっているよう
な相手を選ぼうとします。
真面目で堅実で、できるだけ大きな会社に勤めていて、健康で
、、、とかなんとか。
いえ、別にそのことをどうとかいうつもりはさらさらありません。
当然といえば当然の話でしょう。
ただ、ただです、どうもそれはこれまでの時代の話になりそう
な気配が漂ってきました。
昔は一旦就職すれば定年まで安泰というのが普通でしたが、
今はどうでしょうか？
正規雇用という形がどんどん少なくなってきて、パートやアル
バイト、派遣など「非正規雇用」で働く人の割合はこの三十年
で倍増し、今では四割にも上るようになりました。
一時的な傾向であれば結構なのですが、どうもそんな状況では
なさそうです。どんなに大きな会社でも安泰といえなくなり
ました。
会社は従業員のためでなく株主のためにあるというのが経済
産業省の見解になっているくらいですから、株主の利益を確
保するためのリストラは日常茶飯事になってきています。
そうなってきますと、これからはアメニモマケズカゼニモマ
ケズの気概が否応なく必要になってくるかもしれません。
他力本願ではなく自力本願の心構えの覚悟が求められるよ
うになるでしょう。
いうならば、林檎の葉っぱの運命が待ち構えているかもしれ
ないわけです。
そうなってきますと、頼りになるのは自分と自分の家族の絆
ということになってきます。
一人では乗り越えられないことも、力を合わせれば乗り越え
られるものです。現に多くの人たちが今までやってきたこと
ですから、あなたにだってやってやれないことではないと
思います。
そういう次第ですから、結婚に対する考え方も、これからは
今までとは違う視点を持った方がいいような気がします。