婚活逆転チャンネル

熊本の結婚相談所むつみ会のブログ

2023.09.23
婚活コラム

豪邸建てたって、結局は立って半畳、寝て一畳ですし、人
一人運ぶのに百馬力のクルマなんているわけないし。
独身の野郎どもに二間の住まいをあてがってごらんなさい。
大抵一間はいつの間にか物置になってますから。
目の前に服をまとった壁がにゅっと立ちはだかりました。
見上げたところにガイジンさんのデカイ顎がありました。
身の丈２mどころじゃない。笑った、マイカーがナント
ミラでした。どうやって運転席に身体をネジ込んだんでし
ょう？
就職するなら大きな会社といいますが、所詮相対スケール
の問題ですし、つぶれたり、リストラが日常茶飯事になり
ました。年々歳々もう大きいことはいいこと、、じゃなく
なってきています、確かに。
改めて思い返してみれば、大きければ大きいほど小回りが
きかないことだってあるし、命取りにもなります。ミラの
運転席に乗り込んでクルマ一つ動かすのも大変です。
戦争なんて、今度デカいのやらかせば、地球が吹っ飛ぶし、
局地戦では済まないし、無関係の第三者も巻き込まれ、
こんなにはた迷惑なことはありません。今で言えばウクラ
イナなんかがそうでしょう。
今までだって喜んでたやつもだあれも喜ばないはずです。
どうも最近コロナ騒動も相まって、皆々さまのお顔が、豆
鉄砲くらった鳩サンに見えなくもありません。
想定外の出来事ばかりですからね。大変です。想定外という
のはもちろんこれからさき何が起こるか見当もつかないとい
うことで、自分さえしっかりしていれば心配いらないかと言
えばそうとも言えません。世の中が大きく変わるというのは
大きな地震に見舞われるようもので、自力だけではどうしよ
うもないことがいっぱい出てきます。自力だけでは足りない
なら助け合わなければなりません。自分さえ良ければ、とい
う気持ちでは乗り越えられないことが出てきます。
人間には順応する能力があります。現在の状況に自分を合わ
せていく力です。状況が変われば途方に暮れることもあるで
しょうが、変わった新しい状況に自分を合わせていく力だっ
てあるわけです。そういう自分の大きな可能性を信じること
が必要なのだと思います。
順応によく似ているものに適応というのがあります。順応で
は間に合わない場合には少しばかり知恵を働かさなければな
りません。それが適応です。人類には今までいくらも大きな
危機が訪れました。それを無事に乗り切って今があるのは、
知恵を働かせたからなのでしょう。あるいはそういう知恵を
絞ることができなかった人や共同体は滅びていったのではな
いかと思います。
取りこし苦労は命取りにはなっても、生きがいなんかにはな
りません。世の中には想定外の状況が大好きな人だっていま
す。というよりたいていの人がそうなのかもしれません。波
乱の後には安定した何事もない毎日が何よりのものですが、
それだって長く続くとうんざりしてくるのが人間というもの
なのかもしれません。そしてまた経験上から言っても、刺激
や冒険や挑戦や、あるいは不安の中に生きがいみたいなもの
を覚えるし、人して成長していく大きな糧にもなるような気
がします。
理不尽が白昼堂々とまかり通るような世の中になってきた気
がします。理不尽というのは、みんなが自分本位になってき
て、その中に多くの善意の人たちが悪意の渦の中に否応なく
巻き込まれてきた時に生まれます。
でも、そんな世の中なんて長続きしません。だから足元から
崩れようとしているのだと思います。
そうなりますと、どっちにしろ今までのレールの上を走って
いたら、遠からず崖下の餌食となるかもしれません。
過去から続くレールを壊れてしまう時には、それに乗っかっ
てるポジションのあり方ではハナシにならなくなります。
しかし心配はいらないと思います。順境に乗っかるのが得
意な人もいれば、逆境になると目が覚めたように真価を発揮
し始める人だっているからです。そういう点では世の中という
のはよくできています。これが自然の摂理ってやつなのかも。
そうなりますと、むしろレールから外れたポジションにある
発想が重宝されるようになってくるかもしれません。
意外と元暴走族とか、ロックンロラーとか結構イケてるかも
しれません。アウトローがインローになる世界。時代時代に
よって人たちの役割はずいぶん変わっていくのかもしれませ
ん。
さて、、、熊本の結婚相談所ができて五十四年、つまりは
熊本の結婚相談所むつみ会ができてとイコールの関係にな
ってしまうのですが、これはもう仕方のないことで熊本の
結婚相談所むつみ会ができて十年以上熊本には結婚相談所
なるものの影も形もなかったのだからです。
十年以上経ってボツボツと見かけるようにはなりましたが、
大部分がいつの間にか消えてなくなってしまいました。主宰
者がお歳を召されたのが主な原因なのでしょうが、やはり時
代がその間に大きく変わったというのもあります。
熊本の結婚相談所むつみ会を立ち上げた父と母ももちろん
齢をとりましたが、妻が跡を継ぎ、そこに夫である私も合流
して現在に至ったので今もささやかながらではありますが、
元気に暖簾をかけ続けております。
まあ、そういう次第で奇跡的に半世紀という長い年月を結婚
という人々の人生の一大事に関わり続けてきました。思い返
せばちょっと信じられないような気がします。
その半世紀という時の流れの中で、時代も信じられないくら
いに大きく変わり、それにつれて無論世代も次から次へと
代わっていき、人々の習慣も常識も、したがって結婚に対す
る考え方もきました。それは当たり前の話で、むしろ変わら
ないのがおかしいのでしょう。
熊本の結婚相談所を父と母が創業した当時は、まさかこんな
に平均的な婚姻年齢が上がっただけでなく、生涯未婚率が上
がるなんて想像もつかないことでした。
確かにこの二、三十年の日本は不景気から立ち直れず、人々
収入は減りこそすれ増えることはありませんでした。
でも半世紀前の世の中はもっと人々は貧しく、日々の暮らし
も安定していませんでした。でもみんなが貧しいなりに家庭
を持ち子どもたちを育ててきたのです。この違いとは一体何
なんだろうとよく考えます。
当時の若い人たち、新婚さんたちは、六畳一間かせいぜい二
間くらいのアパート暮らしでも別段不幸だなどとは思ってなか
ったような気がします。むしろそういうささや暮らしからこ
れからの人生を力を合わせて築いていくことにロマンを抱いて
いたような気がします。周りの大人たちも「最初はみんなそう
よ。でも若いんだからこれからどんな夢でも叶えることでき
るのよ」なんて、励ましていたような気がします。要するに
みんながおおらかで楽天的だったのでしょう。
あの「三丁目の夕日」のような時代の名残がまだ確かにあっ
たような気がします。
何か幸福という名の駅があって、そんな駅行きのレールの上に
乗ることで幸せになれる。なんかそんな単純な方程式のような
ものがあって、方程式を解いて答えを見つけるようにして自分
の人生を考える時代は終わりつつあるような気がします。
そんなのではなくてみんなで力を合わせて新しいレールそのも
のを敷いていく、そんな流動的な時代がやってきているような
気がします。
結婚相手を選ぶのだって同じなのだと思います。ただ一緒に無
難に毎日を暮らせるだけの相手ではなく、未来を二人で切り開
いていけるかどうか、今は楽ではなくても、何か素晴らしいも
のを一緒に見つけていけるような人であるかどうか、というの
が大切になってくるような気がします。
頭のチャンネルを上手に切り替えることができた人たちがこ
れからの時代を築いていくのではないでしょうか。