結婚相談所での仕事をしていると、様々なカップルの出会いの瞬間に立ち会うことができます。今回は、あるお見合いのエピソードを紹介します。社会的な肩書きや収入は申し分ない二人でしたが、お見合いが始まる前に予期しない出来事が起こりました。
急なキャンセルの電話
お見合いの前夜、Aさんから急に電話がありました。彼女は、「明日のお見合いを取りやめにして欲しい」とお願いしてきたのです。
「ええ〜、どうしてですか?誰が見ても魅力的な女性ですよ」と言いたくなりましたが、Aさんの理由はこうでした。「写真を見たときにお伝えした通り、どうしても気が進まないんです。本当にすみません」と。
正直、私の中では「もったいないな」という思いが強かったですが、今回は特別に仕方ないと思いました。お見合いをキャンセルするというのは、相当な理由があるはずです。理由はわからないけれど、どうしても無理だと感じたのでしょう。
それでもお見合いを勧める
しかし、私としては諦めきれませんでした。Aさんに再度お願いしました。「どうしても一度会ってみてください。お見合いの手数料もかかりませんし、騙されたと思って会ってみてください。もしダメだったら、その場でおっしゃってください。」
このように、私たち相談員は時には「お見合いの手数料が発生しない」と言ってまで、無理にでもお見合いをしていただくこともあります。私が自信を持って紹介するカップルには、きっと何かがあると思っているからです。
驚きの口喧嘩:お見合いの本当の難しさ
お見合い当日、AさんとBさんがホテルキャッスルでお会いしました。しかし、いきなり口喧嘩が始まったのです。お見合いが始まったばかりで、まさかの展開に私は驚きを隠せませんでした。
お二人に理由を聞いてみても、どうしてそうなったのかは分かりませんでした。お互いに顔を合わせただけで、何かしらの違和感が生まれてしまったようです。人と人の相性は本当に不思議で、表面だけでは測れないものだと実感しました。
写真や動画では伝わらない「オーラ」
この出来事から学んだことは、人と人の相性は写真や動画で伝わるものではないということです。たとえ写真で美しく見えても、実際に会ったときの「オーラ」や「雰囲気」には、大きな違いがあるのです。
特にBさんという女性は、その典型的な例でした。彼女は、どんな写真や動画でも伝わらない魅力を持っていました。モナリザの微笑みのような、知的で清楚な雰囲気があり、その眼差しは人々を惹きつけて離さなかったのです。
最終的にお見合いは成立
結局、Aさんは私の説得でお見合いに参加しました。翌日、彼女はホテルキャッスルのカフェに到着し、Bさんと対面することになりました。お二人の間にどんな変化があったのか、その後の話はまた別の機会にお話ししたいと思います。