婚活中の皆さんへ、大谷翔平選手からの
(隠れた)メッセージ、その1
*
今オータニ・ショーヘイという二十八歳の一人の若者から
眼が離せないでいます。あの野球の大リーグという世界最
高の舞台で、誰も成し遂げたことのない偉業を成し遂げよ
うとしているからです。
野球のことはあまり詳しくありませんが、それでも、何か
とんでもないことが起きようとしてるんだなという予感は
わかります。
野球の経験者、とりわけ大選手、名選手と言われた人たち
の口から、称賛の言葉がひきもきりません。それもただの
褒め言葉ではありません。”ありえない”とか”信じられな
い”とか、そんなことばかり。何かとてつもないことが起き
ようとしているムードなのです。
さもありなんと思います。大選手、名選手といっても、た
かだか打者として、あるいは投手として一流であったに過ぎ
ないのですから、それとはまるで異次元の、どっちでも一流
という前代未聞の出来事が起きているのです。
その投と打のそれぞれの分野で一流と呼ばれるようになる
ことがどんなに至難の技であるかを、一流であるからこそ
熟知しているのでしょう。
人並み外れた才能は無論あるでしょう。でもそれは世界の
トップに立つ人間ならオータニ・ショーヘイという人間だ
けの話には止まりません。
人並み外れた天稟に加えて日々のたゆまない研鑽があって、
初めてたどり着ける高みなのです。単純に考えて、そんな極
限のエネルギーを投と打の双方に同時進行で積み重ねなけ
れば実現できないのが二刀流なのでしょうが、そうなると
そうなったで、酷使に生身の身体がもつのかという別の難
題が立ちはだかります。
チームのエースとして相手打線を抑え、なおかつチームの中
心してホームラン王争いをし、さらには盗塁をしまくる、そ
うして故障しないで、一シーズンをフル出場なんて、超人な
らぬ身にできるものかどうか。
その、人のワザとも思えないことをやり遂げ、次のシーズン
ではさらに高い次元に登りつめようとしているのです。
さてそこでです、そんなこと言ってもたかだか野球の世界の
ことじゃないか、という声がどこからか聞こえてきそうな
気がします。
でも私にはどうしてもそう簡単に片付ける気にはならない
のです。たかが野球、されど野球と言いますか、野球とい
う発信器を通して、野球にとどまらない大きなメッセージ
を世の中に向けて発信しているような気がするのです。
いかがでしょうか?個人的な思い込みでしかないのでしょ
うか?それとも、、、、
この出来事を今の世の中の通説に照らせば、どういうこと
になるかといいますと、奇跡とかクレイジーとか宇宙人的
とかいう言葉で表現するしかないような気がします。
これは要するに例外中の例外ということで片付ける向きも
確かにありました。
オータニ・ショーヘイが、日本のプロ野球入りするとき、
球界の重鎮の十人が十人、「プロをなめるんじゃない、そ
んな甘い世界じゃない!」と散々でした。
それはそうでしょう、二刀流どころか一刀流でも成功する
のさえホンの一握りなのですから。
それはプロ入りするときの八年前どころか、今年の春の
開幕前までそうだったのです。それも仕方がないことか
もしれません。三年前こそ、そこそこの成績で新人賞を
とりましたが、そのあとの二年は肘の手術や足首の故障
などで期待はずれの成績しか残せなかったのですから。
周りからは当然、鬼の首をとったような批判が相次ぎま
した。
「ほら、見ろ、言わんこっちゃない。こんなとてつ
もないことができるわけがない」。
でも今シーズンの予想をはるかに上回る活躍を目にする
や、口調が百八十度変わったことは周知の通りです。
さてそこで視野を広げて、野球以外の世界を眺めてみまし
ょう。たとえば、漢字もろくに読めない劣等生が医者に
なるとか、司法試験に合格して弁護士になるなんて言った
としたらどうでしょう。
ホームレスの人が俺様はビリオネアに成るんだと言ったら
どうでしょう。馬鹿にされますね。この大ボラ吹きヤロー
と一笑に付されるが関の山です。そんなに簡単なら誰も苦
労はしない!
まあ、その通りなのかもしれません。統計としてみる限り
は十万人に一人あるかないか、いやもっと珍しいことなの
かもしれませんから。
でもあえて断言してもいいです。ある一面から見ると、統
計ほどあてにならないものはありません。
その人が置かれている状況によって、統計的な数字は一変
するのです。
あの戦争の最中に学生時代を送った先輩を何人か見知って
います。戦雲がいよいよ重苦しく立ち込める中、いつ召集
がかかるかもしれない。一旦戦地に行けば当然戦死も覚悟
しなければならない。そういう明日をも知れぬ身を思うと
き忽然と湧き起こったのが、燃えるような向学心や知識欲
だったとか。
平和な時代に安穏と生きている私たちは、一度本を読んだ
くらいでは覚えられないのが普通です。でも彼らは違いま
した。それこそ一期一会の気持ちで一ページ、一ページ
一字一字に向かい合ったのです、それこそ寸暇を惜しんで。
すると思いがけないことが起こりました。読破した本の内
容が一度だけで鮮やかに頭の中に刻み込まれたのです。
あの分厚い六法全書をわずかな期間で隅から隅まで覚えて
しまったのです。
人の能力は無限です。その能力の10%を使えば天才と言わ
れます。さらにその10%に1%を加えればどうなうかとい
うと、奇跡と言われます。
そしてそうなれるかどうかを決めるのはその人の気持ちの
あり方に尽きるのだと思います。
どんなに今不可能と思えることでも、できると思えばで
きるし、できないと思えばできないのです。
統計として現れる数字はその気持ちの差でもあるのかなと
思います。
オータニ・ショーヘイはこう言っているのかもしれません。
「僕にできることなら、あなたにだってできないはず
はない」。
(その1終わり、その2へ続く)
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