必ず誰かにとって誰かが魅力的なんですね、男性と女性と
いうものは。それが普通。
誰にとっても魅力的な男性と女性の存在というのが、今で
は当たり前になっているようですが、それは普通でない。
普通でないものがなぜか、いつかしら普通になってしまっ
たような気がします。
胸に手を当てて考えてみると。おかしな点が一杯出てき
ます。
まず時代によって違ってきます。平安時代とか、浮世絵に
みるような江戸時代の美男美女とか、今ではとてもとても
誰も見向きもしないでしょう。
そんな昔の話でなくても、ほんの50年か60年くらい遡
ってもそうです。山本富士子という女優さんは、日本一の
美人ということで売り出しました。でもねえ、、、今の若
い人たちに写真を見せたら、ほとんどがダサいとしか言わ
ないでしょう。
これから結婚する相手が30年後には時代にマッチした絶世
の美女になるかもしれないし、その逆だってあるかもしれま
せん。そんなものかもしれないなんて思いませんか?
二番目には、ところ変われば品変わるといいます。美味し
い料理が地球の裏側に行けば一変するように、美男美女の
基準もびっくりするほど変わります。
日本人の美の基準も、平べったい顔の中で多分決まります。
鼻が低いとか、目が細めとは、胴長短足が醜いというのは
ただの偏見というしかありません。
肌の色が白いとか、黄色い(黄色いのではなく白いろでな
いだけなのに)というのそうです。
国際結婚は文化や生活習慣の違いが壁になるといいますが、
本当のところはどうでしょう。
欧米の人やインドの人なんかは、日本人にとってあまりにも
彫りが深すぎて、好き嫌いの前に違和感が来るのではない
でしょうか。もちろんその逆も真なりですね。
よく考えてみると、根拠のないことばかりなのです。何か
空恐ろしい気もします。
三番目には個人の主観といいますか、好みですね、そうい
うのも決して無視できないでしょう。
今では婚活パーテイーが結婚相談の主流になってきた感があ
りますが、むつみ会では40年以上前から(主に会員さん
同士で定期的に)開いていましたが、年々様子が変わって
きました。つまり一握りの人に妙に人気が集中するように
なってきたのです。正直困ったともまずいなとも思いまし
た。
身長が160cmないというだけで、仲々相手がいないお医者
さんもいました。
頭の毛が少々薄かったある男性は、大企業の末は重役かも
というくらい優秀でしたが、とうとう成婚まで至りませ
んでした。
僕の親戚の女性は超難関の
国家資格を持っていても身長が足りなかったばかりに四十
歳近くまで独身でした。お会いしてみると一目でわかり
ました。滅多にお目にかかれないような素晴らしい人格
の持ち主だと。親戚の女性は彼と結婚しましたが、やはり
僕の第一印象の通りというか、それよりずっと素晴らしい
男性でした。
仕事柄そういう男性を数多く見てきましたが、女性側の見
栄か思い込みかしれませんが、みすみす一生の幸運と幸せを
手のひらから逃してしまう女性を見るたび、正直アホらしく
なったものです。
僕の大学時代の友人は人もうらやむイクメンで、スタイル抜
群、運動神経も、、、という感じで、正直僕なんか思いまし
た。世の中なんて不公平なんだと。
でも家庭向きではなかったのかどうか知りませんが、離婚を
何度か繰り返した挙句、晩年になってようやく落ち着きまし
た。その時いつも彼のそばに寄り添っていたのは、うんと
年上で、お顔もスタイルも世辞にもイカすなあとは思えない
人でした。
この年齢(七十二歳)になるまでそんな色んなパターンを
見てきて痛感するのは、結婚相手の選び方があまりにも浅
薄すぎるのではないかということです。
若気の至りといえばそれまでですが、哀れだなという気持ち
が先にたってしまいます。
絵の展覧会の作品募集で言えば、入選するのは何人かで、
あとはみんな落選ということになります。
絵画の世界なら仕方がないことかもしれませんが、ことが
婚活ということになると、これは大問題なのだと思うのです。
私たちとしては、会員の皆さんの素敵なところも(生身の
人間ですから、そうでないところも)知っているわけです
から、一人々々としっかり向き合って欲しいという気持ち
が強い。
何かその場のムードに押し流されるように、一点に集中す
る傾向はとても浅はかなばかりか、とても危険なことにも
見えてしまうのです。
人間たるもののの最大のチャームポインとは誰にも真似でき
ない”その人らしさ”に尽きるのだと思います。
そんな”らしさ”に出会った時、男女は万有引力のように惹
かれ合うのでしょう。
それが結婚というものじゃないかというのが、多くのカップ
ルを見てきた私たちなりの一つの結論でもあります。
そういう最も大切なものを見落としてしまう世の中のトレン
ドがある以上、結婚しないできない男女は限りなく増え続け
少子化が進み、家庭や家族は人々の成長や憩いの場ではなく
なっていくような気がしてなりません。
(シンデレラとミスコンと婚活、その3に続く)
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