熊本の結婚相談所むつみ会のブログ

むつみ会結婚相談所への訪問者②

「母の口癖はこうでした。”今はね、小さな一粒の種か
もしれないけど、百年経ってごらんなさい、大きな林
に、いえ、大きな森になってるかも知れない。周りの
風景だってすっかり変わっているかも知れないのよ。”
母はロマンテイスト、大正ロマンですね、ですからこ
のむつみ会結婚相談所のオフィスも、あえて畳敷きで、
振り子の柱時計でというインテリアにしました」。
「百年後のことまで視野に入れてるなんて、なんか凄い
ことですよね。今回の私どもの特集記事のテーマである
”未婚時代”も、百年後のことを考えるとお先真っ暗という
ことですねえ」
「未婚男女の増加と人口の減少自体をとってみれば、そ
うそう巷に言われているように、あながち悪いことばかり
ではないかもしれません。
でも、社会的な背景という面から考えてみた場合、そちら
の方に見逃せないことがあるような気はしませんか?」
「つまり結婚相談という現場から眺めた場合ということ
ですよね。それに加えて、このむつみ会結婚相談所では、
半世紀余りという歴史があるわけで、その間当然時代の
移り変わりがあって、そんなことがやはりみなさんの結婚
に対する意識のあり方にも反映されている、、」。
「ええ、まあ、それにむつみ会結婚相談所の創業当初が、
昭和二十年代生まれの、戦後の空前のベビーブーム世代が
結婚適齢期にさしかかった頃ですから。それに比べて今
は、、、」。
「対照的に、空前の少子化時代ですね。一組の夫婦から
生まれるこどもが1.4人くらい。長男長女ばかりといって
もいい。百年、いや五十年もたったらどうなることかと」。
「まあ、そうなったらその時のことで、自然の力みたいな
ものが働くのかと。
心配なのは数や量より質とか可能性の問題ですね。一人一
人の人としてのあり方ですね」。
「そうかあ、そのことが出生率や未婚化という問題ともど
こかでつながっているかもしれないということですね」。
「そう思います。僕も昭和二十四年生まれで、ベビーブー
マーの一人ですが、意識的な点でこれが同じ日本人かと思
うくらい違います。
たった五十年かそこら、たった二世代の間でこんなにも変
わるものかと思います。
僕の上に姉と姉が四人、一人は早く亡くなりましたが、
合わせて五人です。いとこ達には十何人もの兄弟姉妹がい
て、そんなのザラでした」。
「今と比べると住宅も狭かったし、食べ物だって十分じゃ
なかった、って祖母達から聞かされました。個室なんて
とトンデモナイ。ちゃぶ台をいくつも並べて食事をして、
大部屋でゴロ寝だったそうですね」。
「末男とか五郎、六郎、留子とかいう名前が多かった。
あれは打ち止め(笑)ということですね。お前はオマケで
生まれたなんて友達同士で冗談言ったりしていました」。
「(大笑)打ち止めって、、、なんかパチンコさん屋み
たい。大当たりのパチンコ玉みたいに次から次へと生まれ
たんですね」。
「それだけ兄弟姉妹とかが多いと、その中で生存競争って
のが生まれる。我が儘なんて通らないから、世の中ままな
らないもんだという生活感が子ども心にも身にしみてくる。
そういう子どもが大きくなって、結婚相手を探すとなると
やっぱりアバウトになってしまう(笑)」。
「今のように、あれはいやこれはいやはない、あんなのがい
いこんなのがいいなってのもない。なんか私なんかには耳
が痛い話ですけどね」。
「はははは、、、。ってより男子はたいていの場合、若い女
性はベッピンさんに見えた」。
「(大笑い)、、、でも考えてみたら、そっちの方が正常
な姿なのかも?。で、あなたの場合はどうだったんですか?」
「それはもう御多分に洩れずでした。恋心を抱いた女性は
少なからずいましたがね、決まったパターンなんてない。
学校のミスコンなんてのも流行りましたが、選ばれるのは、
今でいうような文句のつけようもない美少女とは程遠かった。
そんな美少女タイプにはなんかリアリテイがなかったような
気がします。
割烹着ってのかな、前掛けエプロンが似合いそうな人とかが
人気があった。あれはやっぱり母親のイメージでしょうね。
だとすりゃ、モデルさんのような女性なんてハナから対象外」
「(大笑い)いいですね、それ、すごうく生活感があって。
今の人たちの結婚生活には生活感が薄い、、そんな気がや
っぱりしますか?オマケ世代の一人としてですね」。
「小学校二年生の頃だったかな、お隣に新婚さんが引っ越
してきたんですね。で、僕たち悪ゴロ仲間でお手伝いした
んです。
お手伝いといっても、リヤカー一台分の家財道具もなかっ
たんですけど、いやそりゃ見事に何もない。
ちゃぶ台といやリンゴ箱で、お布団はあったかな、多分
あったでのしょう、それらしいもんんが。
部屋は二階のその上、屋根裏部屋ってヤツですね。
ハシゴみたいな階段を登ると、小さな窓が申し訳程度に
一つあるだけで、裸電球がなんか佗しそうにぶら下がっ
ている。
でもですね、あんなに幸せそうな新婚さん、お日様みたい
に輝いてるんです、マジで。今ではそんなカップルを見よ
うたって、まず絶対にお眼にかからない。
僕たちは毎晩、よせばいいのにお邪魔しました。
遊び道具なんてないけど、トランプがあって、それでそ
りゃもう賑やかに遊びました」          
「そんな新婚生活なんて、今では到底考えられませんね。
すぐ破綻しちゃう。
第一親が承知しない。世の中、愛さえあればなんて、
そんなに甘くないよ、ってなる。せめて人並みのレベル
じゃないと、あなたたちは良くても親が恥をかいちゃう、
ってなる。私たちはただ、あなたに幸せになってもらい
たいだけって、それをなにもよりにもよって。
そんなカタチの幸せの方程式って成り立たない」。
「時代が変わったんだから、それはそれで仕方がないとい
うか、当たり前のことだと思います。
ただそっちの方に行き過ぎると、何かとても大切なものが
置き去りになる気もするんです」。
「と言いますと、、、?」
「僕たちの世代には、さっき触れた新婚さんのカップル
のように、大なり小なりですが、結婚ていうのは、なに
もないところから二人で力を合わせて何かをつくっていく、
四畳半一間のビンボーから出発するのが当たり前で、
そこにロマンみたいに感じていた。
でもそれから二十年も経つともう大分変わってきました。
小坂明子さんの歌「あなた」が大ヒットしましたが、ご存
知ですか?」
「聞いたことあります。十八歳くらいの清純そうな人が、
ピアノの弾き語りで、新しい生活というか、恋愛への憧れ
みたいなものを歌い上げる。あれは彼女の作詞作曲です
よね」。
「もしも私が家を建てたなら、小さな家を建てたでしょう。
大きな窓と小さなドアと、、、、子犬のそばには、あなた
あなた、あなたがいて欲しい。
僕たちだったらあんな歌は作らなかった。古い二階建ての
アパートにお腹の大きい新妻がいて、フンフンなんて歌を
口ずさみながら、夕食の支度をして、空になったアルマイ
トの弁当箱を小脇に抱えて帰ってくるあなたを待っている、
なんかそんな情景ですね。
あなたならどちらがお好きですか?」
「ステキ!後の方が断然地に足がついた感じで、なんてい
うのかな、コレカラ感っていうか、明日に広がっていくエ
ネルギーみたいなものを感じます。
それって、誰がつくった歌ですか?」
「へへへ〜、僕がつくりました。でも決して独りよがりじ
ゃないです。みんなでお酒なんか飲むと、そんな風な夢
を語りました。今が貧しいだけに、夢だけはやけに生き生
きとしてた」。
「最近はコスパ婚活、コストパフォーマンスの略ですね。
失うものの割に得るものが大きい。手っ取り早く夢に辿
り着く、みたいなフィーリングがどこかにありますね」。
「半世紀前、つまり私どものむつみ会結婚相談所がスタ
ートした頃はスーパーもショッピングセンターもあまり
なかった。もちろんコンビニもです。
着れるものを着、食べれるものを食べれば、それで良し
とした。でも今はどうでしょうね。あれはいやこれはい
や、なんてことにどうしてもなる。
で、お金さえあれば、欲しいもんが手に入る。そんな
問題とどこかで混線しているところはないのかな、
なんてつい思ったりもするんですね。
だとすれば。これはどうもりゃヤレヤレってハナシに
もなる。
結婚市場はいうまでもなくマーケットじゃない。
在庫処分バーゲンセールも、お得意様ご招待セールもな
し。どちらもお客様、生身の人間様という第一歩を忘れ
てもらっちゃ話にならないと思うんです」。 
「人間不在ってとこですね。モノからカネ、そしてヒト
っていう、優先順位が出来上がってる。モノやカネ抜き
ではヒトの幸せなんて考えられない。
まずヒトがあって、そこからモノやカネの生かされ方が
でてくるという方向性が曖昧になったところがある」。        
                (③に続く)

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