熊本の結婚相談所むつみ会のブログ

むつみ会結婚相談所への訪問者

とある秋の昼下がりのことでした。
むつみ結婚相談所専用の電話が鳴りました。
結婚相談オフィスの入り口の、
ちょっとオシャレで、
アイビー(愛be)の若葉が茂る木のドアに、
”OPEN”のプレートをかけてすぐだったので、
てっきりご結婚相談のお問い合わせかしら、
なんて思いつつ電話を取ると、受話器の向こう
から、お若い女性の声が聞こえてきました。
「はい、熊本の結婚相談所むつみ会でございます」。
できるだけ
”ハキハキと、元気に、明るく”
を若い時から心がけております。
それはあくまで始めて出会う方に対する
”ジェントルマンシップ・マナー”。
でも、友人からはそれでよく冷やかされます。
「あんたの電話の応対は、僕なんかがかけてき
た時のプライベート用と営業用ではまるで別人だ
もんな」、、だなんて。
いやいや、別に営業用というわけじゃなくして、
一期一会をとても大事に思ってるだけかな?
結婚といえば、その最たるものですしね。
いずれにしろ、第一印象はお電話から。
それで、ハナシは戻って、、、
「初めての方でいらっしゃいますか?」
「はい、それはまあ、そうなんですけど、実を申
しますと結婚相談の要件でないんです」。
「はあ〜、と申しますと、、、いえいえ、遠慮は
いりませんよ、ドーゾお気軽にご用件をお話しく
ださい。ただ、広告の営業方の場合には、ハッキリ
とお断りしております。広告の費用の分をご相談の
料金を割安にする方に回したいので、、、
いつでもドーゾ、お若い方とお話しするのは大好き
ですしね」。
翌日のお約束の時刻きっかりに、その女性Sさんは
いらっしゃいました。
眼がキラキラ輝いているステキな方です。
お話を聞くところによると、某雑誌のライターとか
で、わざわざ福岡からお越しとか。
「今日は貴重なお時間を割いていただきありがとう
ございます」。
「いえ、で、雑誌の方と言いますと、何かの取材と
いうことですか?」
「ええ、未婚時代というテーマで特集を組みたいな
と思いまして。好評なら、単行本にして出版した思
っています」。
「それはいい。私どもでお役に立つなら、何なりと
お訊ねください。でも、どうして福岡から熊本の結
婚相談所にわざわざ取材に来られたんですか?」
「いえ、熊本に、、ということじゃなくて、熊本の
結婚相談所むつみ会に、ということなんです。」
「それはまた光栄なお話ですが、どうしてまた?」
「確か御社は五十年以上の営業歴がおありだとかで、
ということは昭和四十年代に開業したということで
すよね。その頃といえば、同業他社といえばほとん
どなかった。少なくとも福岡には、、、調べましたけ
ど」。
「はい、その通りです。東京にあったんです。”日高
パーテイー”といって、大学教授だった方が始めたそれ
らしいものが。暮らしの手帳という雑誌に載ってたの
を見て、父と母が始めたんです。その時父がもう66歳
で、母は55歳でしたか」
「全く未知の分野ですよね。随分思い切りのいいご両
親だったんですねえ」
「母がですね、なんかピンときたらしいんです。これ
が人生最後のお勤めだと。”お勤め”ですよ”お勤め”
天職だ、なんても言ってました。何せ明治と大正生ま
れの夫婦ですから言い方が旧弊ですけど」
「天職、、、何かしらとても興味がある思い込みです
ねえ」
「つまりこういうことでしょう。お金儲けをある程度
抜きにしてできる、やりがいのある仕事だと」
「つまりビジネス抜きだと、、、」
「いえ、生活はありますからそういうわけにはいきま
せん。ビジネス抜きじゃなく、ビジネスライク抜きと
いう所かな。」
「でも、もちろん無料ご奉仕というわけにはいかない
でしょう」
「そりゃそうですが、いくらあの当時でも、入会金が
二千円で、成婚したら一万円ですから、他には一切い
ただかない、てんですから、まあ、ベラボーな話です」
「その十倍でも安いくらいですね」
「十倍取ってれば、ビルの一つぐらいは建ってたでし
ょう。当時はほら、いわゆる団塊の世代、戦後の空前
絶後のべビ−ブーム世代が結婚適齢期に差し掛かった頃
ですから、今からすれば嘘みたいにカップルが出来上
がっていましたからね」
「でもそれをしなかった、、、」
「ええ、断固として、ですね」
「どうしてでしょう?」
「高度経済成長の始めの頃で、みんながみんなお金儲け
に目の色を変えていた時代。それがよほど気に食わなか
ったんでしょう。それにこれから新しい家族を作ろうか
というスタート点をお金絡みにすること自体に良心の呵
責みたいなものがあったのだと思います」
「ビジネスモデルにならない、結婚相談モデルというこ
とですねえ。なんかボランテイアみたい。」
「それよく人から言われてたみたいなんですが、いやだ
ったみたい」
「どうして嫌だったんでしょう」
「そりゃ、別にボランテイアで始めたからではなかった
からでしょうね。また、ボランテイアにされたらたまっ
たもんじゃないです。公の結婚相談所もずいぶんできま
したけど、ちゃんとみなさんお手当はもらっています
から」
「とすると、ビジネスでもなければ、ボランテイアでも
ないとすると、どういうことになるんでしょうか?」
「まあ、最初はビジネスとして始めたんでしょうけど、
実際やり始めてみたら、そういう気持ちが先走ると、
罪作りになりかねない、と何かしらそういう感じを持っ
たんではないのでしょうか。
それは僕たちも現に思いますね、切実なくらい。」
「そこんところを、よければもっと具体的に話していた
だけませんか。すご〜く面白そうな論点みたい。」
「だって、人の住む世の中というか、社会というか、と
いうのは、お互いの思いやりというか、信頼というか、
そういったもののでできていますよね。
そういう絆とか架け橋みたいなものがなくなった世界な
んて考えられない。
たとえどんなに立派なお屋敷に住んで、おしゃれなお召
し物を身につけて、美味しいものを食べて、いたって健
康であったとしてもです。
物事をドライに考えることが悪いとは言わなくても、す
ぎると、元も子もなくなるような気がします。
乾いた土からはみずみずしい花は咲かないようなもん
かな。人の命という花は枯れてしまうんじゃないかな。
そんなもののスタート地点が婚活であり、結婚であり、
家庭だと思うんです。
しかも、そこから良い芽も悪い芽も次の世代に向かって
あっという間に拡散してゆくんです。」
「ナルホド、婚活というのはみんな現在進行形という形
でしか捉えてないんですよね、確かに。でも、考えてみ
れば、近未来、いや、もっとかな?遠い遠い未来への架
け橋みたなもんなんだと、考えられていたわけですね。
現にここにいる私たちひとりびとりだって、二、三百年
も時間を遡れば、何百、いや何千人という人たちとのつ
ながりがの上に存在しているって事実は否定できません
ね。
そこには目には見えないけれど、長い架け橋があって、
何千本というかけがえのないバトンを受け取って暮らし
ている。
そんな観点というのは、やはり今の人たちからは出てき
にくいんだと思います。
え〜とお父さんは、明治生まれですか?それでお母さん
は大正、そしてその間に戦争と、戦後の貧しい時代があ
って、、、。そんな世代を渡ってきた人ならではの感性
があるんですね、きっと。」
「ええ、それに父は中国大陸の上海の特務機関の人で、
そこで所帯を持って、長女と次女はそこで生まれたんで
す。だからずっと日本にいた人たちとは、ちょいとばか
り違った見え方というのがあったんでしょう。」
「生きてきた時空の連なりというところですか。」
「母の口癖はこうでした。”今はね、小さな一粒の種か
もしれないけど、百年経ってごらんなさい、大きな林
に、いえ、大きな森になってるかも知れない。周りの
風景だってすっかり変わっているかも知れないのよ。”
母はロマンテイスト、大正ロマンですね、ですからこ
のむつみ会結婚相談所のオフィスも、あえて畳敷きで、
振り子の柱時計でというインテリアにしました」。

(②に続く)

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