合縁奇縁

熊本の結婚相談所むつみ会のブログ

2023.06.25
婚活コラム

縁（えん）は異なもの味なもの、なんて日本の昔の人はよ
くいいました。これを英語に直しますと、
The edge is something different、、
ってなことになるらしいのですが、どうもピンと来ません。
多分外国の人に英語で言っても通じないと思います。
edgeというのが境界とは人と人を隔てるものという逆の意
味合いになりそうです。
日本の場合はご存知のように人同士を結びつける何かという
ことになりますね。日本人は結構縁というものを大切にし
ますが、外国ではそうではないのかもしれません。
さて縁と言えば、職縁、地縁とかいろいろありますが、男
女の恋愛そして結婚ということに勝るものはないように思
います。
全く異なる環境に育った二人がひょんなことから出逢い、
離れられない、切っても切れない仲になり、子どもが生ま
れて、その子が長じて結婚相手を見つけて、孫が生まれる。
一つの縁が同心円に広がっていく、その不思議さを”縁
（えん）は異なもの味なもの”と昔の人は言いたかったの
でしょう。
熊本の結婚相談所むつみ会は発足してから54年の間、いう
ならそういう合縁奇縁のお手伝いをしてきました。ですか
らひと様よりひとしお男女の出会いの不思議さも実感して
きたように思います。
自分だけの人生設計ということであれば、ある程度予見可
能性の範囲内で運ぶこともあるのでしょうが、生身の人間
と人間の出会いばかりはそうはいかないことも少なくあり
ません。
一方通行の信号ではなく、まるでスクランブル交差点のよ
うなもので思わぬことがたくさん起きます。
私たち夫婦は結婚四十年になりますが、きっかけはちょっ
とした勘違いでしたし、それに、まさか十歳も年下の女性
と四十年も連れ添うようなことになるとは夢にも思わない
ことでした。まあ、結婚記念日が四月一日、エイプリルフー
ルというのも冗談みたいな話ですけどね。
この人ならいくらでも候補者はいるなあ、と思っている人
がいざとなるとなかなか縁がなかったり、その反対に、こ
の人は条件的にいって難航するかもと思ってた人が最初の
お見合いでとんとん拍子に決まったりするので全く予断と
いうことができないのです。
五年前に成婚されたTさんもそのとんとん拍子の口でしたが、
お見合いの日から３ヶ月目に来店されてつくづくと述懐さ
れました。その時にはもう仕事の合間を縫って結婚式の準
備をされていたのですが、
「３ヶ月前には結婚する相手もどこにいるかわからない状
況だったのが、まだ信じられないです。毎日結婚式の準備に
忙殺されているなんてまだ半ば夢を見ているみたい」
なんて、、、。
その男性は結婚された後、知り合いの独身の方を三名連れて
こられましたが、その三名も私どもの熊本の結婚相談所む
つみ会で素敵な相手に恵まれ家庭を築かれています。もう二
人の子どもにも恵まれ今は夫婦二人でてんやわんやの毎日
だとか。
不思議なもので、こういう良縁には素敵な連載小説のような
ところがあって、縁が縁を呼び込むというか、いつも次に続
く、というのがあって嬉しくなるのです。
不幸や不運は同じような不幸や不運を呼び込むと言いますが、
幸福や幸運は逆に幸福や幸運を呼び込むのでしょう。
ひょっとすると私たちの見えないところに、悪魔とか女神と
かが存在していて、私たちの人生を誘っているのかもしれま
せん。幸せそうな人を見ていると自分もあやかりたいと思
うのはとても大切なことかもしれませんね。
幸せそうな人を見て妬んだりするのは、（まあ、そういうこ
ともあるのでしょうが）どうも不幸の連鎖につながりそうだ
と思います。これは熊本の結婚相談所むつみ会を育て父と母
や私たち夫婦や、私たちの子どもたち夫婦の実感でもあります。
人生には必ずいい時も悪い時もあります。私たちにもありま
した。いいことも悪いことも数えたてればキリがないくらい
です。問題は悪い時にみんなで落ち込んでしまったら泥沼の
ようになります。そんな時に誰か一人でもいいからキラキラ
ひかる女神の杖みたいなものを振りますと、悪い運が尻尾を
巻いて逃げていくような気がします。
そういう点では我が家は妻が大きな役割を果たしてくれたよ
うに思います。どんな時も（何か訳のわからない）鼻歌の
ようなものを歌っていました。それだけでお家のムードが
ホンワカとしたものに包まれるのです。
確かに人と人との相性、合うか合わないかというのはありま
す。こればかりはどうしようもないことなのかもしれません。
でもどうやら幸運の女神はそんな大勢の中から奇跡のように
あなたにぴったりの異性を差し出してくれるような気がしま
す。これは難しい数学の問題の解答のようなものではなくて、
音楽や絵画や詩歌の衣をおおって現われてくるような気がし
ます。そういうふうにでも考えないと解せないことが本当に
たくさんありました。
だから一喜一憂することよりも、そういう運命みたいなもの
を信じることが大切な気がします。他人がなんと言おうと自
分自身がそう信じていればいいのだと思うのです。