熊本の結婚相談所むつみ会のブログ

結婚ロマン館への招待・その②

そんな人生の最後になって、このむつみ会結婚相談所を
立ち上げようと思い立ったのです。
当時としては同業者どころか、皆が皆、それってなんだ?
と首を傾げたくなるようなベンチャー起業でした。
そんなものに父母を追い立てたものとは何だったのかと
よく考えます。
まるで荒波に小舟を漕ぎ出すようなものでした。
それをあえて決断させたものとは、やはり二人の中に眠っ
ていたロマンだったのだと思うのです。
実際、熊本放送局前の10坪余の貸しビルの一室から、どれ
だけの新しいカップルが巣立ち、家族と家庭の物語が紡が
れていったかを思うと、胸に迫ってくるものがあります。
父は早くになりましたが、母が密かに思い描いていた大き
な夢とはこれだったんだなと思うのです。


結婚はロマンスによって始まります。そしてロマンによって
育まれ、終わりを迎える。いえそうじゃありません、
ロマンは歳を重ねるにつれ大きくなり、亡くなった後だっ
て消えないような気がします。
ちょうど季節が年々歳々移り変わってていくように、
子から孫、そしてその子たちへと受け継がれていくもの、
それをロマンと僕は呼びたいのです。
何年か後に多分子どもが生まれ、その子が小学校に入学し、
思春期が訪れ、大学卒業と就職、結婚、出産、、、
その時のあなたは、そして若い日々に胸を焦がした人は?
三十余年前と同じあなたなのですが、全く同じかといえば、
やっぱりそうでもありません。
人はいくつになっても成長し続けます。成長という言葉が
しっくりこないなら、変容し続けます。おじいちゃん、
おばあちゃんになるのですから境遇も変われば、心理的
な変遷もあるでしょう。
そんな歳月の長さが、若い日々とは違った、現在のあなた
をつくります。
そんなあなたからみれば、長い結婚生活と家族によって
綴られてきた物語は甘いロマンスによって彩られていた
ものとは似つかわしくないかもしれません。
でもその代わりに、海のように広くて深い愛情に満たされ
ている自分を発見するかもしれないのです。

インドの映画で、「マダムインニューヨーク」という作品
があります。
結婚して十数年、お互いに愛し愛されて家庭を持ったはず
が、夫はだんだん封建的な亭主に化け、思春期になった愛
娘は父親のいいなりになっているママをお手伝いさんのよ
うにコキ使い始めます。
シャシ(ママの名前)はそんな自分の立場に疑問を抱くよ
うになります。さらに英語厳禁のヒンズーの学校を出た
ので英語が全然できません。他の家族はみんなペラペラ
なのに、、、。
そんなとき、ニューヨークに住んでいる姪の結婚式の準備
の手伝いのため、単身渡米することになります。
準備の傍で少しでも英語を話せるようになろうと、外人の
ための英語学校に通い始めたシャシは、そこでやっぱり英
語をしゃべれない色んな国の友達ができます。
片言の英語なのに友情が生まれ、心と心が通じ合うように
なるのです。

そして、、、姪の結婚式で、妻は英語が苦手なので私が
代わりにスピーチをという夫を制して、シャシは拙い英語
でスピーチを始めます。
「今日は素敵な結婚式、なぜって対等な人同士の結びつ
きだから。人生は長い旅路です。ミラ(新婦)は時に思
うかもしれません。
私はケヴィン(新郎)より劣っていると。
ケヴィンも時に思うかもしれません。私はミラより劣っ
ていると。でもお互いに助け合えば大丈夫。
長い間には夫婦でも時々相手の気持ちがわからなくなるも
のよ。だから助け合う方法を見失う。
それは結婚生活の終わりということでしょうか。
いいえ違うわ。自分で自分を助ける時よ。
自分を助ける最良の人は自分。そうすれば、対等の気持ち
が戻ってくる。友情も戻ってくる。そして人生は輝く。
ミラ、ケヴィン、おそらく二人とも家族をもうけて、息子
や娘を、この広い世界に、家族の小さな物語をつくってい
く。とてもいいものよ。
家族はあなたを決して決めつけない。
家族は決して傷つけない。
家族は引け目を感じさせない。
家族だけよ、あなたの弱みを笑わないのは。
家族だけは与えてくれるわ、愛と敬意を」。

言い古されたことを言ってしまいますと、人生はマラソン
です。僕は今年九月で七十二歳、妻は六十二歳になります。
そんな年齢になってきますと、こうも思います。
死んだ後も続くマラソンかなって。
ただ、コースは大会運営さんがこしらえたものでなくても
いいと思います。
スタートもゴールも道筋も一人一人違っていい。
自分が選んだ、自分だけのコースなら苦しくても楽しい。
競争なんかしなくてもいい。他の人たちと比べてどうとかこ
うとかで悩まなくてもいい。
もし万が一、苦しいだけで楽しくないなら、さっさとコー
スを外れりゃいい、他人がなんといおうと。
他人なんかあなたのことこれぽっちも分かってないし、
第一、分かろうという気がない。
マラソンは一人で走りますが、結婚するということは、
家族で走るマラソンをするということなのだと思います。
足が遅い者がいれば助け合い、一人ではなくみんなで手と
手を取り合ってゴールインするマラソンです
途中で、二人から三人四人、七人八人へと仲間がどんど
ん増えていきます。

我が家は次男夫婦と七歳のハルくんと四歳のミーちゃん
(女の子)の六人家族で、福島では長男夫婦が暮らしてい
ます。
四十年前、僕は独りで妻も独りでした。そんな二人の男女が
偶然のようなきっかけで出会って、毎日のようにデートを
しました。
朝は出勤前に近くの小さな喫茶店で二人でモーニングをと
って、夕方になるとまたどちらからともなく会いたくなり
ました。本当に不思議。
そうなるともう独身時代の日々が遠い遠い夢のようでした。
僕と妻は性格的には随分違いますが、違ってよかったんだと
思います。人を好きになるということはきっと、お互いが
お互いの、自分に無い物に惹かれることだと思います。
だから結婚とは、同じ部分があることに安心するという面
がある一方で、自分に無い物を日々発見していくということ
でもあるように思います。
自分らしさはとても自然なものですし、自分らしさは天か
ら与えられた力のような気もします。
ですから相手の自分と異なる点を拒否したり、非難したり
するのでなく、尊び学びいたという気持ちを起こさせます。
そうして知らないうちに自分らしさそのものが、今よりも
っと大きいものに変わっていく。
それが結婚というものの醍醐味かもしれないな、なんて思
ったりします。
そしてこの広い世界に家族だけの小さな物語をつくってい
く、それが結婚というもののロマンなのかなと思います。
家族はあなたを決して決めつけない。
家族は決して傷つけない。
家族は引け目を感じさせない。
家族だけよ、あなたの弱みを笑わないのは。
家族だけは与えてくれるわ、愛と敬意を。
シャシが拙い英語で語った言葉はその通りだと思います。
ホントにホントにいいものなのです。
結婚生活はもちろんそうだし、婚活だって
その気でやらなきゃ決してかけがのない人には出会えない。

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