<少子化は世界的な傾向です>
むつみ会結婚相談所代表の野田しげはる(成治)です。
さて、もう随分前から結婚難の時代と言われています。
先々では改善されるならばいいのですが、どうもそう
簡単にはいかない事情があるようです。
世界に目を向けてみれば、少子化という傾向は世界的
な潮流となっています。
このままで推移すれば、2100年には日本やスペインな
ど20数か国の人口は半分になると言われています。
そうやって右下がりに減っていくと、空前の高齢化社
会がやってくることになります。
そうなると高齢者の面倒は誰が見るんだという心配が
出てきますが、それはまあ、取り越し苦労というものか
もしれません。
世の中なんてどうにかなっていくものですから。
それに人口が減っていくこと自体には、いいことだっ
てたくさんありますからね。
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<女性が少子化を望むようになりました>
ただ差し当たって気にかかるのは、少子化の理由という
点です。女性一人あたりの出生児が2.1人以下なら少子化
になっていきます。日本の場合は現在1.4人で、さらに減
少傾向にあります。
その原因はというと、女性の高学歴化と社会的自立で、
どうやら、女性が少ない子どもを選択するようになった
ということのようです。
そうなると、出生率の低下は裏を返せば、人間たちの歴
史における女性のサクセスストーリーということに他な
りません。出産と育児は女性のサクセスストーリーの足
枷になる。
ということになれば、これこそホントに困ったことにな
るな、と僕は思います。
だって、出産はいうまでもなく、育児だって、母性抜き
では考えられないからです。その点ではオトコなんて足
元にも及ばないし、あてにもなりません。
もしこの世から母性というものが、なくなることはない
としても、薄い存在になっていくことはありえます。そ
うなった時、それが子どもたちにどういう影響を与える
かを思うと、とても心配です。
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<あの頃、母よ、あなたは強かった>
山あり谷ありの波乱万丈の人生を余儀なくされた時代、
ドラマの主役を演じたのは常に母親という名の、偉大な
る女性的存在でした。
山の上に座っとくだけならオトコでもできます。でも、
谷底の生きるか死ぬかの瀬戸際で、頼りになるのは常に
母親でした。母よあなたは強かった。
父親なんてそうなったら、ただの粗大ゴミみたいなもの
といったら言い過ぎかもしれませんが、当たらずと雖も
遠からず。
僕の父母もそうだったし、武田鉄矢やたけしの場合もそ
うだった。あれっ!そういや、僕もだ。
石器時代の昔から、オトコたちは洞窟にこもってひもすが
ら壁画を描いたり、密林に入って一人おまじないの修行を
したりしていました。
オンナたちは子どもをあやしたり、遊ばせたりしながら、
のんびりとひなたぼっこをし、おしゃべりを楽しんでいる、
そしてどうやら、こんな会話をしていたらしい。
「ホントに男どもはあんなことでもしなけりゃ、ナンも分
からないのかねえ・・・」
、、、、トホホホ、といったところですね。
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<オバタリンというエネルギー>
それほど昔じゃありませんが(1990年代)「オバタリアン」
という言葉が流行りました。あのキャラはスゲエ、と思い
ます、いや、ホントに。
こんな「悟り方」があるなんてねえと感じ入りました。
ニッポンのサブカルチャーの懐の深さですか、天下無敵
という、ゴジラ顔負けの境地に至った女性の神髄が尽く
されている。
念のため言っときますが、これは断じて中年女性たちをな
じった(図々しい、自分勝手、羞恥心がない)わけではあ
りません。
その証拠に、かって日本では、土井たかこさんが忽然とし
て政界のスーパースターとなり、動くはずのなかった”山”
が動きました。
目を世界に転じると、
フィンランドでは三十四歳の女性首相が誕生し、(しがら
みで身動きできない男性に代わって)大胆極まる政治目
標を掲げ、
ニュージーランドでは三十八歳の女性首相が、鮮やかな手腕
でコロナ禍をパーフェクトに封じ込めました。
これまさに、サル山のボスレベルの悲しきオトコ社会への
うっ憤とヒステリーが解放されたということだと思います。
地中深く眠っていた地球マグナのエネルギーが天高く噴き
上げられたのだと思います。
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<亭主元気でカンパがいい>
さて女性が容易くオバタリアンになれるのに比して、男性は
たとえ逆立ちして三回まわってワンと鳴いてもオジタリアン
にはなれません。
かといって、今更亭主関白にもなれないしで、出現したのが
草食性男子というのはご愛敬でした。
「亭主カンパク」が最後のたった一字が及ばず
「亭主カンパ」で終わってしまいました。
亭主元気でカンパがいい、、、ナンテ
オトコどもにとってはいささか無念のことかもしれません
が、男性優位(過ぎる)の時代が長すぎたのかもしれません。
世の中のそこかしこに、そんな滓みたいなものが詰まって、
二進も三進もいかなくなっているのかなという気もします。
もう新しい風を入れるべき時代が来ているような気がします。
国民総生産でなく国民総幸福を国家目標とする、かのブー
タン国では、田畑屋敷の相続権は女性にあります。
男性は夜這い(ご存知?・・分からない方はコメントい
ただければ喜んでお教えします)をかけて居候を決め込
むしか生きる道がないという・・・
男らしいってひょっとするとこんなんかも、、、なんて。
日本も枕草子(清少納言)の時代は、通い夫の風習があり
ました。
あの頃もオトコの世界では性懲りも無く権勢争いの内輪揉
めはありましたが、血生臭いことはほとんどなかったし、
人の情けというのが人たちの行いの戒めとなっていました。
(結婚難の時代を生きる・そのIIに続く)