今年最後の満月の夜(12月9日)に、父は今亡き妻の元に旅
立ちました。永遠の別れと言いますが、そんな言葉がだんだ
ん信じられなくなります。別れとはまたの出会い、ついそん
なことを思ってしまいます
住まいが熊本と福岡で距離感があるのとコロナ禍のせいでこ
のところ父には寂しい思いをさせてしまいました。
でも、危篤状態になってから二週間は関係者皆様の特別の温
かい計らいで、ずっと枕元に付き添うことができました。
私にとっても父にとっても何物にも代えがたい日々になりま
した。享年九十四歳でした。
昭和から平成、令和を生き抜いた人生でした。いわゆる戦中
派で、終戦直後の世相の中で青春時代を送りました。親の猛
反対を押し切って上京し、それこそ赤貧洗うがごとき大学生
活を送りました。同じような境遇の学友たちが三畳一間の安
アパートに雑魚寝するような、そんな青春の一ページをよく
懐かしそうに語ってくれたのを思い出します。
何せ親からは勘当同然の身の上でしたから、肉体労働との二
刀流で、念願の司法試験合格を目指しました。でも、「ハハ
キトクスグカエレ」の電報で帰郷(長崎)したのが結局人生の
ギアチェンジとなりました。若き日の母との出会いです。
今にしてつくづくと思うのは人と人との、男と女の出会いの
不思議さです。
父が帰郷していなかったら、母との出会いもなく、母との出
会いがなかったら、私もこの世にいなかったわけですし、夫
との出会いも、したがって息子たちも、孫たちもいなかった。
そうやって「世界」はつくられていきますし、つくられてき
たのですね。
ときどき「存在」ということについて考えます。
小道を歩いていて、ふと道端に咲いている小さな花に気がつ
いて、立ち止まる。可憐な花に心が和む時、そこにお互いの
存在がある。生きているということは、、、そして、生きて
いくということは、、、。
長い間共に生きてきた両親を看取ってふとこの詩が浮かんで
きました。ある詩人が嫁ぐ娘に贈ったという詩です。
💐
「二人が睦まじくあるためには、
愚かであるほうがいい。
立派すぎないほうがいい。
長持ちしないことだと気づいているほうがいい。
完璧をめざさないほうがいい。
完璧なんて、不自然なことだとうそぶいているほうがいい。
二人のうちどちらかがふざけているほうがいい。
互いに非難することがあっても、
非難できる資格が自分にあったかどうか
後で疑わしくなるほうがいい。
正しいことを言うときは、相手を傷つけやすいものだと
気づいているほうがいい。
立派でありたいとか、正しくありたいとかいう
無理な緊張には色目を使わず、ゆったり、ゆたかに
光を浴びているほうがいい。
健康で、風に吹かれながら、生きていることの
なつかしさに、ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい そして
なぜ胸が熱くなるのか、黙っていても
二人にはわかるのであってほしい」
💐
「心」とは、、、一体何なのでしょう?多くの小説家や詩人
や学者がなんどもなんどもモチーフにしてきましたが、それ
でも計り知れないのが「心」というものであるような気がし
ます。
もし私が天涯孤独で絶海の孤島でひとり暮らしてきたのだと
しましょう。だとすれば私の中にどんな心があったのでしょ
う?
父や母や兄や夫や義母や息子や孫に囲まれて育まれてきた
私の「心」を思います。それとこれの大きな隔たりを思いま
す。ひょっとすると、、、
心は自分の中にあるのではなく、人と人との間にあるのでは
ないでしょうか?そういうものでなければなにもわからない。
人と人の間にある、とてもわかりにくいものを、わかりにく
いがゆえに拒否するのではなく、受け入れることによって心
というものは育まれていくのでは?
いつまでもどこか愚かで不完全で、であるがゆえに愛すべき
存在であるのではないのかなんて、、、。
熊本の結婚相談所、当時日本中を見渡しても珍しかった結婚
相談所を義父と義母が五十余年前に立ち上げてからこのかた
私たちが学んできた最も大切なものがそんなことであるよう
な気がします。
結婚相談所はいうまでもなく人(男)と人(女)の出会いの
場であり、またそれで行き止まりなのではなく、そこから
鳥たちが大空に飛び立っていくように、未知の世界への旅立
ちに他なりません。未知の人との出会いとふれあいの過程で
自分の心が育ち、またその自分の心がまわりの人たちに何か
の波紋を及ぼしているのかもしれない。
実際、熊本の結婚相談所むつみ会がスタートして以来、半世
紀余りの歳月の中で千組をはるかに超えるカップルが誕生して
きたわけです。
なんだか気の遠くなるような話であると同時に、時々責任の
重さに押しつぶされそうな気もするのです。
そんな時三十年以上も前に成婚されたご夫婦のお子様とか時
にはお孫さんとかが立派な大人になられて入会されきたりす
ると正直、嬉しいというかホッとするというかそんな想いに
かられたりします。
熊本の結婚相談所も随分と増えましたが、できればそういう
ことを大切に思う場であればと思います。(私どもではやっ
ておりませんが)情報の交流と同時に、結婚相談所なるも
の全体のハートとかスピリットみたいなものも共有できたら
いいなと思うのです。
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熊本で52年、数百組の夫婦が生まれました。
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