キレイ好きと掃除好きの違い
私たちには、「キレイ好き」な人と「掃除好き」な人、それから「どっちでもない」人がいます。
特に「どっちでもない人」は、オトコ所帯に多く見られ、時には部屋に蛆が湧いてしまうことも。
でも、実は「キレイ好き」と「掃除好き」は似ているようで、実は大きな違いがあります。
-
キレイ好きとは、散らかさないでほしい、掃除する身にもなってほしいというタイプ。
-
掃除好きとは、散らかしても平気、でも掃除するのが楽しみ、というタイプです。
この二つの違いは、家事や日常生活での心情に大きな影響を与えるものです。
日本は「キレイ好き」な国?
さて、もしあなたが住むなら、「キレイ好きな国」と「掃除好きな国」のどちらが良いでしょうか?
私たちが住んでいる日本は、間違いなく**「キレイ好きな国」**です。
昔はそこまで神経質ではありませんでしたが、最近では、あまりにもキレイ好きすぎて、息が詰まりそうになることもあります。
日本では、「完璧」でなければならないという雰囲気が蔓延しています。
そのため、少しでも間違いがあれば許されず、何事も完璧でなければならないというプレッシャーが強いです。
この風潮が、私のように少しアバウトなタイプにとっては、時々針の筵のように感じられることもあります。
年齢とともに肩の力を抜く
年齢を重ねることで、私は「失敗」や「欠点」に対して、以前のように神経質に反応することが少なくなりました。
他人の欠点や失敗にいちいち目くじらを立てることもなくなり、肩の力を抜いて生きるようになりました。
もちろん、若い頃は完璧を求めがちでしたが、年齢を重ねることで、力を抜いて生きる方が楽だと気づきました。
周りの人々も「長生きしてくださいね」と言いながらも、心の中では、短命でも良いから楽に生きた方がいいのでは?と思っているのではないかと感じます。
夫婦と家族のラフスケッチ
私と妻は結婚して約40年になりますが、この40年を振り返ると、まるで完成しないラフスケッチのような年月でした。
子育ても同じように、完璧を求めず、自然に育つものだと思っていました。
私たちは「キレイ好き」ではなく、むしろ掃除好きだったからこそ、今まで続けられたのだと思います。
家事や育児においても、完璧を求めることなく、汚れたらその都度掃除すれば良いというシンプルな考え方が、うまくいったのだと思います。
無責任とも思えるこのアプローチが、実は私たち夫婦にとっては大きな心の余裕を生みました。
完璧を求めることのリスク
世界の歴史を振り返ると、どの国にも黄金の時代があり、その時期が最も危険だとも言われています。
なぜなら、完璧を目指すあまり、失敗を恐れすぎるようになり、成長を妨げてしまうからです。
日本をはじめ、経済先進国では、離婚が一般的となり、結婚生活が簡単に破綻してしまうこともあります。
その理由の一つが、完璧を求めすぎて、ちょっとした不満や汚れに対して過敏に反応するからだと思います。
「少しの汚れで結婚が失敗だ」と嘆くようでは、結婚生活が長続きするはずはありません。
結婚生活に必要なのは「掃除好き」の精神
そこで、アドバイスをするなら、「キレイ好き」な家庭よりも、「掃除好き」な家庭を目指す方が良いかもしれません。
子育てや人間関係においても、完璧を求めるより、柔軟で掃除好きな精神で接する方が、ずっと楽に過ごせると思います。
私たちの生活も、時には汚れたり散らかったりすることがあっても、その都度掃除すれば良いという考え方が、家族をより強く結びつけてくれました。
まとめ:完璧を求めず、掃除好きな心で過ごす大切さ
完璧を目指すあまり、失敗を恐れることなく、時には柔軟に対応することが大切です。
結婚生活においても、掃除好きの精神で、汚れや不完全さを受け入れ、前向きに対処することで、より長く幸せな生活を送ることができるのではないでしょうか。