秋がノスタルジーを かきたてるのは
季節が冬へと 下ってゆくからだろうか。
並木のプロムナードに 銀杏の絨毯が
敷きつめられると また冬空がやってくる
ときは ひとりひとりの わけありには
知らんふりして ひたすらめぐる
一杯のものが こわれては よみがえる
忘れものはセピア色の世界で微笑む
だからたとえどのような人生さえ
愛おしく感じられる
思い出とはすべてであって
そんなひとときをいま、私たちはきっと
抱きしめているのかもしれない。
💘
結婚相談所むつみ会で相談員をしてます由美子です。
初めまして。むつみ会は今年で創業52年目になります。
8年前までは中央区の新屋敷で営業していましたが、
お隣のアパートからの類焼で営業が困難になって、現
在地へ移転しました。
熊本市の中央部から東端の町へということで、いささ
か皆様には脚の便が悪くなった感はありますが、賑や
かすぎた前住所と比べ周囲の環境はとても閑静になり
ました。
近くに動植物園を始め、風光明媚な江津湖畔が広がり、
オフィスでお見合いをした後、お二人でよくデートを
満喫されているようです。
湖畔には市内の高校や大学のボート部の艇庫があるの
で、夕暮れ時には湖面を滑って行くボートたちのシルエ
ットが風景を彩ってゆきます。とてもロマンチック。
市電もすぐ近くを通っていて(動植物園前か健軍派出所
前電停から徒歩10分)、マイカーが苦手な方にはむしろ
好立地となっているようです。
また新しいオフィスの二階は住居になっていて、次男夫
婦と、二人の孫たちと同じ屋根の下に起居しております。
いわゆる三世代の賑やかな(賑やか過ぎる?)毎日です。
独居老人の増加が社会的な問題となっている昨今を思う
たびに、つくづくと私たち夫婦は幸せな境遇なんだなあと
語り合っています。
大家族で暮らすと、お年寄りは長生きするそうです。
思えば、私は結婚してからはずっと大家族でした。
このむつみ会結婚相談室を始めた義母と、幼かった息子二
人と、しばらくは義姉家族も一緒で、総勢ナント八人家族
の頃もありました。
それはさぞ気を遣ってタイヘンだったろうと、心配してく
ださる親切な方もないことはないですが、そんなこと全然
考えたこともありません。
むしろ核家族で肉親がバラバラになって暮らしているファ
ミリーこそ大変だろうなあと思います。
そちらの方が何か人工的でなく、作られてないもの、大き
な自然の中で息をしているような感じがするのです。
それに、子育てはやっぱりいろんな年代や考え方や気質の
集う世界でする方が無理がないかなとすごく思うのです。
私も嫁いで40年、先代の義母の後ろ姿を見て、生きるエネ
ルギーを感じていました。
よく、義母が口癖のように語っていた言葉が「この仕事で
人生勉強をさせてもらっている」でした。
確かに、私も40年間20代から70代様々な初婚、再婚の方々
にお会いして、この仕事はとてもたくさんの経験ができる
仕事だと思います。
先日会員さんから「結婚が決まった」と連絡があり、新型
コロナが治まったら挨拶に二人でお伺いしたいとのこと。
お見合いの時は向き合って、結婚が決まったら二人並んで。
そんなお姿を見ていると、こちらもとても幸せな気持ちに
なります。
だから義母は、この仕事は転職だと語っていたのかもし
れません。
結婚って、子どもからおとなになるスタートなのかなあ、
この仕事をしてると時々そんなこと思ったりします。
だって結婚する前は誰かの子どもだけど結婚すると、
今度はというか初めて、誰かの親になるのですから。
そこからのドラマはどんどん広がっていきます。親になっ
て、バアバになって、親を見送って。
私がバアバになることは子どもたちが親になり、おと
なになる旅が始まることです。
本当にあんなに小さくて可愛くてやんちゃだったのに・・。
あんなことがあった、こんなこと言った、ああ、あそこに
ここにも行ったな、なんてまるで昨日のことみたい。
熊本は水と森の都なんて言われています。雨水の三分の一
が地下水となり、阿蘇外輪山の西麓付近から、
二十年もの年月をかけて、市内にたどり着くそうです。
この界隈には、江津湖という湧水の大きな湖があります。
阿蘇の水源に発する天の恵みが作った湖なのです。
大自然の中でゆっくりゆっくり旅をしてできた豊かな風景。
子育てにとても似ているなと思います。
その綺麗な水がいつまでも私たちを見守ってくれればいい
そんなことを思ったりします。
「愛する愛した、それで十分だ。人生の暗い襞にそれ以外
の宝石はない」。
、、、というのは、あの長編の名作小説「レ・ミゼラブル」の中の
とても好きな一節です。
それは多分老いたジャンバルジャンの到達した心境で、この
世の至福はそこにおいて必要にして十分に達成されるのか
なと思われます。
夢の中で孫の七歳のハル君と四歳のミーちゃんの弾けるよ
うな笑い声。寝ぼけ眼をあけると、夢ではありませんでした。
隣の部屋でまだパパやママと絵本を読んでるようです。
夫も目が覚めたらしい 目が合いました。ねえ不思議なこ
とです。あれは私たちの子どものそのまた子どもの愛らし
い歓声なんです
ゆめかうつつか・・・
現れては消え、沈んでは浮かぶ、もう私たちは満たされてる。
可愛いというのはそれだけでおつりがくるくらい孝行で
育てる苦労もなんのその黄金の日々が夢の彼方にきらめいて
いるような気がするのです。
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