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結婚式の裏で、涙する誰かがいる
映画『卒業』(1967年)。
結婚式の最中、教会のガラス窓を両手で叩いて叫ぶ若者、ベンジャミン。
花嫁エレインの名前を叫び、二人は人々の制止を振り切り逃げ出す――
あまりにも有名なラストシーンです。
ダスティン・ホフマンはこの役でスターダムにのし上がりました。
でも、心に残るのはその後のシーン。
バスに並んで座った二人の視線は、どこか不安げで、戸惑っています。
あれは**「幸せの始まり」ではなく、「現実の始まり」**だったのです。
結婚は、誰かの勝利でも、誰かの敗北でもない
「君と一緒に見た『卒業』を覚えてるかい」
と始まる、大塚博堂の歌詞のように、
かつての恋人が別の誰かと結婚してしまった――
そんな経験がある人もいるかもしれません。
そして、ふと気づくのです。
「ダスティン・ホフマンには、なれなかったな……」と。
でも、それが本当に不幸なことでしょうか?
あなたが誰かと結婚するとき、もしかしたら誰かが、静かに涙しているかもしれません。
結婚は、人生というドラマの“出逢い”であると同時に、“別れ”でもあるのです。
恋愛は青春の特権、結婚は人生の特権
恋愛は、若さの輝きと一瞬のときめき。
けれど、結婚はもっとずっと深い。
年齢を重ね、互いにシワを刻みながらも、
手を取り合って生きていけるパートナーがいる――
それは人生に与えられた、大人だけが持てるロマンスなのかもしれません。
「なれなかった人たち」が育てる、確かな愛
世の中には「ダスティン・ホフマンになれなかった人たち」がたくさんいます。
でも、だからこそ今のパートナーと出会い、家庭を築いた人たちがいます。
そして、**あなた自身が誰かを「ダスティン・ホフマンにさせてしまった」**こともあるかもしれません。
けれどそれが、結婚のすべてを否定するわけではありません。
むしろ、そのうえにこそ本物の夫婦の絆が育っていくのです。
時間が経てば、あの頃の涙も、後悔も、やがて「遠い昔のひとつのエピソード」になります。
そして子どもが生まれ、家庭ができ、愛のかたちは変わっていく――
それは恋愛の延長ではなく、人生をともに歩む、もう一つの愛情のかたちなのです。
熊本で、あなたの“その後”の物語を始めませんか?
熊本のこの地で、私たちは多くの方の「新しい物語の始まり」を見届けてきました。
誰もが最初から理想の恋や結婚ができるわけではありません。
でも、それぞれの想いと経験が、あなただけの「特別な愛」を育てていきます。
恋愛が“若さの特権”だとすれば、結婚は“人生の特権”です。
「もう恋はできないかもしれない」
「若くないから」と諦めている方へ。
あなたの人生は、まだまだこれからです。
もし心に少しでも「誰かと歩みたい」という気持ちがあるなら、
どうか、勇気を出して一歩を踏み出してみてください。
最後に
ダスティン・ホフマンになれなかった人たちが、
今日もまた、温かい家庭を築いています。
私たちはそんな「あなたの現実」を、心から応援しています。