小さな島の昔話と貨幣経済の侵入

昔むかし、小さな島がありました。
海に囲まれたその島では、人々は船で漁をし、助け合いながら暮らしていました。漁が多かった人は、獲れなかった人に魚を分け与え、それが当たり前だったのです。

ところがある日、「資本」、つまり貨幣経済が島に持ち込まれると、状況は一変しました。
大きな船を買ってたくさん魚を獲る人が現れ、その魚はすべて「売り物」に。
もう誰も魚をタダで分け与えることはなくなりました。

そして、過剰な漁が続いた末、海は痩せ、不漁が続き、倒産や夜逃げが相次ぎました。
ついには誰もいなくなり、島は無人島になってしまいました。

地球という島の行方

これはフィクションのようでいて、いまの地球そのものではないでしょうか。
ものが売れなくなり、貨幣の価値が薄れ、人々の生活はますます不安定になっていく。

モノは腐り、古くなり、使えなくなる。お金は数字の上では増えても、現実の幸せやつながりには繋がりません。
限られた資源を奪い合うのではなく、分かち合うことでしか、人間社会は続いていかない——そう思えてなりません。

昔の日本は「分かち合い」で成り立っていた

70年ほど前、私たちが子どもだったころの日本は、自然と仲良しでした。
道はアスファルトではなく、石ころや牛馬のフンが転がっている土の道。田んぼや小川が遊び場で、魚やカエル、ヘビまでいる、生き物の楽園でした。

住んでいる人たちはほとんど顔見知り。イタズラをしてもすぐバレる、そんな親密な社会でした。
生活圏はせいぜい半径4キロ、自転車も贅沢品で、徒歩で移動する小さな「島」のような暮らしです。

東京オリンピックと競争社会の始まり

すべてが急激に変わったのは、第一回の東京オリンピック前後です。
舗装された道、車の洪水、新幹線、飛行機——小さな島は消え、巨大なネットワークの中に人々は組み込まれていきました。

そして、極端な学歴社会と競争社会が始まりました。
「勝つ者は誇り」「負ける者は脱落者」
助け合いではなく、蹴落とし合いの時代。
そうした空気が、今も日本社会の根底に流れ続けています。

そして結婚できない時代へ

この社会の変化は、「結婚できない」という問題にも直結しています。
かつては自然と結婚し、家族を作っていた人々が、今では「結婚するかどうか」すら迷い、「結婚しない自由」が標準となりつつある。

熊本の結婚相談所「むつみ会」は、そんな時代の中でも古い時代の価値観を継承しています。
明治生まれの父と大正生まれの母の影響を受け、「人と人が助け合うこと」「結婚は家族を作る営みであること」を何より大切にしてきました。

時代遅れでも、だからこそ大切なこと

時代遅れ？
たしかにそうかもしれません。でも、その「時代遅れ」にこそ、今の結婚に必要な視点があるのではないでしょうか。

結婚相談所が「データと条件」だけでマッチングを進める時代に、むつみ会はあえて人と人の“空気”を大事にしています。
どんなにスペックが良くても、心が通わなければ夫婦はうまくいかない。
逆に、欠点があっても理解し合えば、一生続く関係になる——そう信じて相談にあたっています。

結婚は「ゼロからつくる」人生の島

確かに、結婚には大変なことも多いでしょう。
でも、大切なことを一緒に作っていけるのが結婚の良さです。
お金では買えない「安心感」「信頼」「幸せ」を、日々少しずつ積み重ねていける場所、それが結婚生活です。

結婚とは、大きな社会の中に浮かぶ小さな「島」。
その島で一緒に暮らし、学び、分かち合いながら、共に成長していく——そんな人生があることを、もう一度考えてみてもよいのではないでしょうか。

結婚できない理由を乗り越えるために

熊本の結婚相談所むつみ会では、条件やデータだけに頼らず、心と心をつなぐ婚活を大切にしています。
時代は変わっても、変わらないものがある。
それを信じて、あなたの人生のパートナー探しをサポートします。

結婚できない理由に悩んでいる方、
そろそろ一歩を踏み出してみませんか？
小さな島＝あなたの家庭づくりを、私たちと一緒に始めましょう。

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