はじめに

なぜか精神科医であり、小説家でもあった北杜夫氏。彼は幽霊が大好きで、幽霊に対して独自の見解を持っていました。彼が言うには、「幽霊は怨めしや〜」と出てきても、怨めしいのは実は生身の人間だと断言しています。確かに、厄介で面倒な存在は人間であることが多いものです。

幽霊と人間の違い

北杜夫氏の言葉には、深い洞察が感じられます。幽霊は、ある意味ではあっさりと現れ、また去っていく存在であり、私たち人間のように長い時間の間に、煩わしい感情や、面倒な思考に巻き込まれることはありません。しかし、このことを彼が幽霊と結びつける理由は、幽霊の「潔さ」や「単純さ」への憧れもあるのでしょう。

私は、その考えに共感する部分があります。なぜなら、私たちの生活は非常に複雑で、感情や意図が絡み合い、時には理解できない状況を生み出すからです。それでも、日々の中でその複雑さを受け入れ、時には「わからないこと」を楽しむ余裕を持つことが大切だと思うのです。

結婚相談所と「知ったかぶり」

ここで、結婚相談所における「知ったかぶり」について考えてみましょう。婚活においては、しばしば「自分が知っている」という意識が強くなりがちですが、それが結果的に失敗を招くことがあります。人間関係、特に結婚においては、すべてを理解しようとすることよりも、相手を「知ったつもり」になることの方が問題を引き起こすことが多いのです。

わからないことを楽しむ

実は、結婚や婚活の中で、相手のことを完全に理解することはほぼ不可能です。たとえ交際を重ね、お見合いを繰り返しても、わかることはほんの一部に過ぎません。それでも無理に相手を理解しようとすると、ギクシャクした関係になりがちです。結婚はお互いにわからないことを楽しむことが大切です。

熊本の結婚相談所「むつみ会」の歴史と成婚率

熊本の結婚相談所「むつみ会」では、60年以上にわたり、多くのカップルが成婚しています。興味深いことに、結婚当初の平均年齢が低かった時代の方が、成婚率が高かったという事実があります。これは、知ったかぶりをせず、素直にお互いを知ることに専念したからこそだと思います。

わからないことを楽しむ力が結婚を長続きさせる

結婚相談所で交際相手を選ぶ際、時間がかかる場合もありますが、それだけ相手との深い絆が築けるチャンスが増えます。結婚しても、最初から全てを理解することはできません。ですが、長い年月を共にする中で、わからないことがあることを楽しむ心の余裕が、夫婦生活を円満にするコツです。

結婚における「利口さ」とは？

結婚において、最も重要なのは「利口さ」です。利口な男女のカップルとは、すべてを知っているわけではなく、わからないことを素直に認め、それを楽しむ大らかな心を持っているカップルです。お互いにその大らかさを持っていれば、何十年後もおしどりカップルでいられる可能性が高いのではないでしょうか。

まとめ

結婚相談所での婚活や結婚生活において、「知ったかぶり」を避けることが重要です。自分や相手を完全に理解しようとするのではなく、わからないことを楽しむ余裕を持つことが、長続きする結婚生活の秘訣です。「むつみ会」の60年の歴史を振り返ると、素直な気持ちでお互いを理解し合うことが、幸せな結婚へと繋がるのだと実感します。

結婚生活は、一度決めた相手と一緒に成長していくものです。お互いを知り、わからないことも楽しみながら、幸せな未来を築いていきましょう。

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