江戸時代も、その前の時代も、結婚相談所の類は方々にあ
りましたけど、婚活という言葉は、そういう意味合いの言
葉もありませんでした。というよりごく最近の造語ですね。
そういう言葉が生まれたということは、結婚相談所という
ビジネスができたからではなく、婚活というアクテイヴな
活動抜きでは結婚が難しくなったから結婚相談所もできた
のだと思います。
なぜなかったのかというと、もちろん必要性がなかったか
らです。
今の若い人たちには信じられない話でしょうが、本当に必
要なかったのです。
なぜ必要なかったかというと、「願望」がなかったから、
ほどほどにしかです。よく耳にするセリフで、
「いいひとだとは思うけど、ときめかない自分がいる」
などというのがあります。
でもどうなのでしょう、胸がときめくような異性というの
はそうそういるものでしょうか?
その前に、異性のどういうところを見て胸がときめいてい
るのでしょうか?
熊本の結婚相談所として亡き母が、五十三年前にむつみ会
結婚相談所を立ち上げた時は、全国を見渡してもそれらし
きものはほとんど見受けられませんでした。
その頃は結婚相手に対して、あれやこれやと条件を並べると
いうことはあまりありませんでした。世間の常識に照らして
これくらいかなという漠然としたものはありましたけど。
本人もですが、まだ戦前生まれが多かった両親が特にそう
でした。
子どもがあまりぐずぐず言ってると、容赦なくお説教が飛ん
できました。
「アンタね、自分ば何様て思うとるとね。父ちゃんと母ち
ゃんの子だろうが、贅沢言ってる身分かい。あれくらいで
手をうちなっせ」
、、、、ナンテ、今だったら何かやと問題にもなりかねない
発言ですが、”あれくらいで”なんてですね。
でもお互いの親が似たり寄ったりのセリフを言ってたわけ
ですから、痛み分けといったところでしょう。
私たち結婚相談所側の人間としては正直こんなにこころ強い
助太刀はなかったわけです。
そんな乱暴なことでダイジョーブだろうかと心配する向きも
あるでしょうが、現実はその逆であったようでして、絵に描
いたようなカップルとまではいかなくても、それなりのご夫
婦が生まれて行ったのです。
もちろん若いのですから、それぞれに異性に対する憧れとか
夢みたいなものはあったのでしょうが、それはそれこれはこ
れと割り切ってしまうような一面もあったのです。
そうやって結婚された後も長いおつきあいをいただいたご夫
婦が多かったのもこのころの特徴でした。
長いおつきあいがあったということは、夫婦仲が良好であっ
たという何よりの証拠だったのかもしれません。
良好とは言っても絵に描いたような素敵なご夫婦というより
まあ、ほどほどの所で、結婚した時のように結婚した後も末
長くお互いに手を打ったという感じですかねえ。
でも、そういう心づもりがないと多分銀婚式とか金婚式まで
はたどり着けないのかなとも思います。
お互いへの不満は山ほどあっても、それをゴマをすり潰すよ
うにする潰していくうちに、それなりの心境といったものが
醸成されていくのでしょうね。
そっちの方がどちらかというと、いつまでもきれいごとばか
りで考えるより、人間的な気がします。
熊本の結婚相談所むつみ会ができたのが昭和四十七年で、そ
れからおよそ十年ほど過ぎた五十年代半ば頃から東京あた
りで全国組織形式の結婚相談所が生まれ始めました。
今まで私たちがやってきたものとは異次元と言ってもいいく
らいフィーリング的にかけ離れたものでした。
消費者の購買意欲を最大限に満足させようというやり方です。
大きな資本が関わっていましたから、どうも発想の仕方が
すごくエリート的だなと感じました。ご馳走を沢山並べて
これでもかこれでもかと刺激するやり方です。
これが新しい時代の方法論なのかなと感心するより、それが
新しい時代のやり方なら、そんな新しい時代こそが間違って
いるのではないかという思いにとらわれました。
いうまでもなく人間は商品ではありませんから、結婚相談所
を需要と供給のマーケットにするのは筋が違います。
一流大学出の一流企業の高収入の見栄えのいい男性と、美人
でチャーミングな女性だけをショーウインドーにずらりと並
べれば、そりゃ誰だって寄ってたかってくるかもしれません。
でもそれで本当にいいのかということです。
昔々、と言っても熊本の結婚相談所むつみ会ができた頃は、
いうなれば結婚とは生活必需品のようなものでした。
結婚をしないという選択肢はなかったということかもしれま
せん。結婚相手に云々するのは二の次で、結婚そのものが
最優先事項でした。それがよほどの相手がいない限り結婚は
しなくてもいい、になった。結婚しなくても当たり前になっ
た。
マーケット感覚でいえば、財布の中身と相談しながらショッ
ピングしてたのが後先考えない衝動買いになってしまった。
そうなると消費されない剰余が発生することになります。
剰余とは未婚者のことで、未婚率が高くなりすぎると、それ
はそのまま人口の激減につながってきます。つまり超高齢者社
会になります。それはそれでいいのか悪いのかなんて私たちに
はわかりませんが、エマニュエル・トッドというフランスの著
名な人口学者によると、それはやがて社会の崩壊につながって
いくということになるようです。日本沈没と言ってもいいか
もしれません。
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