受験の合格祈願とか商売繁盛とかには確かにそういう自己中
心的な要素が忍び込んでいます。自分以外の人間の幸福を
どこかで疎んじる事は、同時に心のどこかで自分の幸福を疎
んじる事に通じていくのです。
せっかくあなたにふさわしい結婚相手に巡り合ったとしても、
そこのところの機微を踏まえていないとどうなるのでしょう?
かけがえのないはずの大切な相手が傷つくことはそのままあ
なた自身が傷つく事になるのだと思います。
数年前初詣に行った時のことでした。ふと隣を見ますと中学
生らしい女の子が何か熱心にお祈りしていました。それを見て
いたお母さんらしい女性が女の子に訊ねました。
「あんた、何をお願いしたの?」
女の子は何やら小さな声でボソボソと答えました。何と答え
たのかはわからなかったのですが、おおよその見当はつきま
した。だって突如としてお母さんが烈火のごとく怒り始めた
のですから。そしてお母さんは言いました。
「あんた、一体何を考えてんの!今がどんな時かわかって
んの?ベンキョーの事だけ考えてればいいのよ。他のことは
なんもかんも言わず、聞かざる、見ざるで一直線でいいの!」
それを側で聞いていた私は正直、これはどういうものかな?
と思わず首をひねりました。
その女の子は高校受験を控えていたのでしょうが、こんなこ
とは今時の親子ではよくあることなのでしょう。
それにしてもとにかく我が家ではそんなことは夢にも考えら
れないことだったので、すごい違和感があったのは事実です。
親子関係にもいろいろあるのでしょうが、とても寂しい気持
ちにさせられました。
親子の間にあることはきっと夫婦の間にもあるのでしょう。
この子のお父さんとお母さんはどんなきっかけで知り合い、
どんな思いで結婚を決めたのでしょう。結婚してどんな夫婦
になりどんな家庭を築きたいと考えたのでしょう。
そんなプロセスの中で夫婦と親子の間にどんな愛情のあり方
があったのでしょうか?
私たちの仕事が仕事ですから、どうしても結婚相談に関わる
視点から考えてしまうのです。結婚とそのあとの家庭のあり
かたは、周りの社会との関係にも影響してきます。周りの人
たちよりも自分の家庭が大切と思うことは仕方のないことか
もしれませんが、それもほどほどだとは思うのです。
それがあまりにも行きすぎますと、それは必ず自分の家庭
の雰囲気にも強い影響を及ぼしてきます。家庭とは名ばかり
でお互いの思いやりがない冷たい人間関係に陥っていきそう
な感じがするのです。
それこそ今どき余計なお世話なのかもしれませんが、皆さん
の結婚という一生に関わるイベントに関わっていますと、
カップルが出来上がりさえすればそれでなにもかもがお終い
というのではなくて、どうしてもその後のことが気にかかっ
て仕方がないのです。
特にお子さんが生まれて顔見せに来られた時などには、もち
ろん私たちも幸せいっぱいな思いのお裾わけに預かりますが、
いよいよこれから二人のホントの人生の船出が帆を張り始め
たような気がするのです。
ここでもう一度ブータンの国のことに触れさせていただきま
す。なぜ今国が好きなのかと言いますと、まず国の名前から
して素敵だなと思うのです。まるでおとぎ話にでも出てくる
ような名前です。ちょっとこの世のものではないような気も
しますね。みんながニコニコして暮らしているような感じで
すね。実際この国の国家目標である(国民総生産ならぬ)国
民総幸福は、この国に住む子どもたちがどんなに毎日を笑顔
で暮らしているかで計られます。
それに比べると寂しいことに、日本の子どもたちにはとても
笑顔が少ないような気がします。
それはまず間違いなく大人たちがそうであるから子どもたち
もそうなのだと思います。では今国では大人たちはどういう
結婚をし、どういう風に社会と関わっているのでしょうか?
そういうことがどうしても気にかかってきます。
昔日本のある大学の先生が、ブータンの国立図書館を開設す
る手伝いをしました。はるばる欧州にまで行って、蔵書の物
色をして回るのですが、その(役人の)担当者が中々書物を
買おうとしないので、準備が一向にはかどりません。何せ図
書館なので本が揃わないないことにはどうしようもありませ
ん。そう抗議すると担当者が言うには、貴重な税金を使うの
だからもったいないらしいのです。
その担当者さんがボーとしている人かといえば、とんでもな
い話で、とてつもない頭のいい人らしいのです。欧州で何人
かのノーベル賞学者さんとも懇談をしたらしいのですが、そ
のノーベル賞学者さんたちが口を揃えて
「こんなに頭のいい人がいるんだと」
驚いたくらいらしいのです。
国際的には全く無名でもそんな人が結構当たり前にいるよう
な国らしいのです。
ひょっとするとみんながニコニコして助け合って暮らしている
と脳みその中身も活性化するのではないかと思うくらいです。
それにしても、何か今の日本と何から何まで正反対と思いま
せんか。自分が自分がと突っ張って暮らしていると脳みその
方もくたびれて鈍くなってくるのかもしれません。
さて、またここでは先祖代々の土地や屋敷は女性に相続権が
あります。結婚も全て男性が女性の家に入り婿する形になり
ます。女権主義なのです。
妻から追い出されれば、男性は黙って従うしかありません。
男性側から離婚を言い出すことはめったにありませんが、女
性側から言い出すことはよくあります。でも別れた後も家に
いないだけで頻繁に交流はあるし、また元の鞘に戻ることも
しょっちゅうです。あとくされなんて全然ないし、そもそも憎
しみ合うということを知らない人たちなのです。
日本は今結婚受難の時代と言われています。確かに若い人たち
がワーキングプアなどと呼ばれ結婚しにくい状況はあります。
でもブータンの人々を見ていると、結局はひとりひとりが何
を大事にしているかという価値観や幸福感の問題ではないか
と思います。
そこのところが変わらない限り、たとえ景気回復して裕福に
なっても同じことではないのか、そんな気もしてきますね。
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