パパたちは、いやしくも男性のつもりなら知るべきです。
世の中は男と女しかいませんし、男も女も女性である母
親から生まれてきたからです。
それもゼロから、あなたという存在の何もかもがです。
母乳は母親の血液から作られます。 毎日献血してるよう
なもんです。出産でダメージ受けて、かつ寝不足の身体
にそれだけの負担がかかっています。 産後の妻に、
「働いてないんだから家事くらい…」
とか簡単に言ってはいけないと思います。それが夫として
の父親としての、ヒトとしての思いやりです。
出産で体は相当なダメージを受けています。そのうえ、 マ
マは自分の命を削ってまで、愛おしい赤ちゃんのために精
一杯頑張っています。
男性はとかく鈍感になりがちですが、出産とは命がけなの
です。自分の命とひきかえに赤ん坊を産んだ母親だっていっ
ぱいいます。
吉本ばなな(作家)さんの父親である吉本隆明さん(思想家
はこんなことを言っています。
「母親と胎児との関係は、いわば人間の絶対的な認識と感
性の起源となる重要な時期である」
何しろ哲学者の言葉ですから難しいですけど、噛み砕いて
言えば、こういうことなのでしょうか。
物心ついて、言葉を覚えて、小学校から中学校、そして
いい高校から、いい大学を卒業すれば、聡明な大人になる
かといえば、そうじゃないと。
と言うよりそのときにはもう手遅れだと言ってるわけです。
まあ、シャバではそこそこ認められても、そんなもの、た
かがしれてるよということです。それどころか、、、、
三歳児教育といいますが、それでも遅いんですね。
子供の誕生後の長い人生が素晴らしいものになるかどうかは
ママのお腹の中にいる十ヶ月かそこらの間に決まる、と言っ
てるわけです。つまり人間としてキャパシテイ(容量、可能
性)は胎児の間に決まる。
それも驚くなかれ受胎後1、2ヶ月からすでに心の萌芽がみ
られるというのです。
羊水という古代海水中で胎児はえら呼吸をしていますが、
この時点では植物性の心が生まれています。
(植物はヒト以上の感覚器官を備え、思考もできます)
受胎58日頃から胎児はエラ呼吸から上陸して、両生類にな
り、ここにおいて深層心理=無意識の世界の核が形成され
ます。
ここから感覚を通じた母親と胎児の感覚によるコミュニケー
ションが濃密に行われるのです。
母親の喜怒哀楽が胎児にストレートに転写されます。要する
に文字通り母子一体というわけです。
オトナの世界では意思疎通が言葉に依存していますから、
ごまかしが日常的になりますが、そこは言葉以前の世界で
あることを肝に銘ずべきなのですね。
そこでは、遺伝はまったく関係ありません。でも、懐胎時の
母親の精神的環境はもろに影響するのです。
ちなみに、三歳までの記憶は無くなります。いえ、正確には
なくなるのではなくて、心の奥に消えてしまいます。いわば
その子の目に見えない根っこになるということです。
三歳の子に次のような質問をしてみました。
大人 「お父さんって何ですか?」
子ども「お父さんは男でえす。」
大人 「お母さんは何ですか?」
子ども「お母さんは大好きでえす」
なんて素敵な回答でしょう。大人になったら、「お母さんは
大好きでえす」の「大好きでえす」を棒線で消して、女です
と書き換えてしまいます。
あなたはいかがですか?女ですと答える大人になりたいです
か、それとも、
「お母さんは大好きでえす」
と答える大人になりたいですか?
僕は今七十二歳ですが、いくつになっても、死ぬ前まで
「お母さんは大好きでえす」と言いたいなと思っています。
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