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秋のノスタルジーに包まれて
秋が私たちの心にノスタルジーをかき立てるのは、季節が冬へと下っていくからでしょうか。並木のプロムナードに銀杏の絨毯が敷きつめられると、また冬空がやってきます。
ひとりひとりのわけありには知らんふりして、ただひたすらに時はめぐり続けます。一杯のものが壊れてはよみがえり、忘れ物はセピア色の世界で微笑んでいます。
だからこそ、どんな人生であれ愛おしく感じられるのだと思います。
思い出とは、私たちのすべてであり、私たちは今、そのひとときを抱きしめているのかもしれません。
むつみ会創業52年目 — 私たちの歩み
はじめまして、結婚相談所むつみ会で相談員をしている由美子です。むつみ会は、今年で創業52年目を迎えました。
かつては中央区の新屋敷に店舗を構えていましたが、お隣のアパートからの類焼により営業が困難となり、現在の場所へ移転しました。
移転先は熊本市の東端で、多少アクセスは不便になったかもしれませんが、前の賑やかな環境に比べて、周囲は静かな場所となりました。
風光明媚な環境で
新しいオフィスの近くには動植物園や美しい江津湖があります。ここでお見合いをした後は、ボート部の艇庫がある湖畔でデートを楽しむカップルが多いようです。
夕暮れ時には湖面を滑るボートたちのシルエットが、ロマンチックな風景を作り出しています。また、市電も近くを通っていて、交通の便が良い立地となっています。
オフィスの二階は私たち家族が住んでいる場所で、次男夫妻と孫たちと一緒に暮らしています。大家族で賑やかな毎日を送りながら、私たちは幸せな境遇だと語り合っています。
大家族の力 — 幸せの源
独居老人の増加が社会問題となっている現代、大家族での生活がいかに幸せであるかを実感しています。私自身、結婚してからずっと大家族の一員として生活しており、その中で多くを学びました。
むつみ会結婚相談室を始めた義母と、幼い息子二人、義姉家族も加わり、総勢八人の大所帯を経験したこともあります。それは決して大変だとは思いませんでした。むしろ、核家族で肉親がバラバラになって暮らしているほうが大変ではないかと思います。
結婚と人生のドラマ
結婚というのは、子どもから大人へと成長する一つのスタートラインだと思います。結婚すると、今まで誰かの子どもだった自分が、今度は誰かの親になるのです。
そこからのドラマはどんどん広がり、親になり、バアバになり、親を見送る日々がやってきます。
私がバアバになることは、子どもたちが親になり、大人へと成長していく旅の始まりでもあります。
子どもたちが大きく成長した姿を見ていると、まるで昨日のことのように思い出が蘇ります。
熊本の自然と子育て
熊本は「水と森の都」とも言われ、豊かな自然に恵まれています。雨水の三分の一が地下水となり、阿蘇外輪山の西麓から市内に流れ込んでいます。この地にある江津湖も、阿蘇の水源が作り出した大きな湧水の湖です。
自然の恵みと共に、私たちの人生もまたゆっくりと育まれていくのだと思います。子育ても、この豊かな自然の中で行うことが大切だと感じています。
結婚における真の価値
「愛する愛した、それで十分だ。」
これは、名作小説『レ・ミゼラブル』の中の一節です。おそらく老いたジャン・バルジャンが至った心境であり、人生の至福はここに集約されるのだと感じます。
私たちがどんなに多くのものを持ち、経験しても、最も大切なのは「愛する」こと、そして「愛された」ことだと感じています。
孫たちと過ごす時間
夢の中で孫たちの笑い声が響き渡り、目が覚めると隣の部屋でまだ絵本を読んでいるようです。
その愛らしい笑顔に、私たちの心は満たされていきます。
「可愛い」とは、ただそれだけでおつりがくるような幸せを感じさせてくれるもの。育てる苦労も何のその、黄金の日々が夢の彼方にきらめいているように感じます。
結びに
結婚相談所むつみ会として、私たちの信念は「愛情を育む場所」であること。52年の歴史の中で培ってきた経験を基に、一人ひとりの幸せを真摯にサポートしています。
人生の大切な選択をお手伝いし、幸せな家庭を築くお手伝いをさせていただいています。皆様もぜひ、私たちと一緒に新しい一歩を踏み出してみませんか?