ある初夏の昼下がり、待っている人がいた。
薄暗いロビーの傍にある喫茶のソファで、
なにか頭の芯がふらふらたよりない。
空がとおくて季節にレースのカーテンが
かかっているようだ。
次にやってくるだろう情景が夏空だから・・・?
そんなとりとめのなさがぐるぐる旋回する。
中空をただよう視線が静かに立ち止まった。
茶色のウオールシートに、ダークブラウンの
オブジェ風だから、大きくて由緒ありそうな
振り子時計なのに見逃してしまいそうだ。
視線の先で振り子が無音に時を刻んでいた。
ダークブラウンを背にして、右に左にと弧を描く
コンスタントなリズムの世界へ、ぼくは知ら
ないうちに惹きよせられていた。
ぼくの頭のなかでなにかが弾けた。
「そうか!これか」
「七十七億人分の一人、それでいいんだ。」
春夏秋冬のはてしない繰り返しのなかで
世界の人口はあの時から十七億人増えていた。
金銭崇拝(今もって続いている)の怪しげな
新興宗教には水と油だったのかもしれない。
僕自身の人生も社会人としては不運と失敗だらけ。
でもそんな中で、誰より素敵な家庭を持ち、
ワンダフルな孫が生まれた。
七十歳の今までぼくは、いつも忌まわしいものでも
眼にしたように、自分を見つめていた。
「どん底が、私に自由をあたえ、私に自分自身を
めざめさせ、本質という基盤の上に立たせた」
そうj.Kローリングズは述懐している。そしてこども
たちをわくわくさせる物語を創った。
振り子は左右にぶれては真ん中に還る。右橋
は栄華で、左端はどん底かもしれない。
真ん中とはなにであるか。大きな自然の力が
働く「点」だ・・・万有引力。そして世界がある、
というわけだ。
パンセの箴言・・・
「廃王(元王様)でなくして、誰が王でないことを
不幸に思うだろう。」
「なんてこたない。精神に背骨が通ってればいい
んだ。背骨は自然だ。自然には敵わない。」
これは岡潔・・・・
そして半世紀前の父から、又僕からの独白だ。
「七十七億分の一人ってブラボーな気分だよ!」
あなた自身とは何か?
「七十七億人分の一人」にほかならない。それでいいと
思う。
踊り子は爪先立ちで踊るが、振り子は大きなチカラ
にひたすら身をまかせて踊る。
先住民の炎の踊りのように・・・
あなただって舞えるさ、振り子のように炎の踊りを。
舞えばきっと・・・
「七十七億人分の一人」であることこそが、あなたの
かけがえのないプライドになる
その足の指先はそのとき「本質」に
触れるかも・・・・・・・・・・・・・?
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