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経済的理由だけではない「できない理由」
「結婚したいけど、できないのはなぜか?」
〈その1〉では、主に経済的な側面からその理由を考えました。確かに、かつてのような中間層がごっそり抜けた現在の日本社会では、経済的に恵まれた一部の人々と、それ以外の多くの人々という、極端に歪な構造になっています。これが「結婚したくてもできない」人たちをますます増やしています。
そしてこの傾向は、今後さらに悪化していくかもしれません。
非婚率の増加と社会の静寂
非婚率が上がれば、出生率は下がります。全国的に出生率が首都圏並みに1以下となれば、人口は急激に減少していきます。
若者がいなくなれば、世の中の活気は薄れ、子どもたちの声が聞こえない、まるで「火の消えた世界」になってしまいます。
経済格差が消えれば解決?…それでも残る問題
では、もし経済的な格差が取り除かれたとしたら、結婚できるようになるのでしょうか?
残念ながら、私にはそうは思えません。多少は改善するかもしれませんが、別の「見えない問題」が立ちはだかります。
結婚に潜む“デフォルト設定”の呪縛
「デフォルト」という言葉には二つの意味があります。ひとつは「初期設定」。もうひとつは「破綻」です。
昭和の時代、結婚適齢期といえば24〜25歳。30歳を過ぎれば「行き遅れ」と言われ、本人も親も肩身が狭い思いをしていたものです。
私たち結婚相談所でもよくこんなジョークを言っていました。
「29歳の次は30歳ですね。じゃあ30歳の次は?……いいえ、40歳ですよ!」
今ではそんな価値観は通用しません。結婚適齢期は「本人が結婚したくなった時」。30歳でも40歳でも、本人の意思が最優先です。
多様性の時代でも、結婚だけは「自由」でない
年齢だけでなく、すべての価値観が「個の時代」へと移りつつあります。
しかしその一方で、なぜか結婚というテーマだけは、いまだに“世間の常識”や“デフォルト”の呪縛から自由になれていません。
オンライン婚活の限界
確かにインターネットを使えば、より広い空間から理想の相手を見つけられる時代です。
でも、ここで見落としてはいけない大事なことがあります。それは、
結婚とは「選ぶこと」であり、同時に「選ばれること」でもあるということ。
選ぶ自由が広がるほど、選ばれる側の「自由」は小さくなります。選ばれる側に「選ぶ自由」はないのです。
自由と平等は両立しない?
よく「自由」と「平等」はセットで語られます。でも現実には、この2つが同時に成り立つことは稀です。
結婚という現実世界では、自由が増すほど、平等が失われていく――これが厳しい現実です。
必要なのは「選ばれない人の視点」
今、社会に必要なのは、「選ぶ人」の視点でも、「選ばれる人」の視点でもなく、
「選ばれない人」の視点です。
選ばれる人がいれば、当然、選ばれない人もいます。そして、その「選ばれない理由」が、果たして正当なのかどうか?
私たちは、そこにもっと目を向けるべきです。
デジタル結婚は破綻への道?
自由に出会えるようになった現代の「デジタル婚活」ですが、果たして中身はどうでしょう?
表面だけのマッチングに終わり、結婚生活が中身のないものになる――そんな危うさも感じています。
結婚は「破れ鍋に綴じ蓋」でいい
「破れ鍋に綴じ蓋」という言葉があります。あまり良い意味では使われませんが、私は深い真理を感じます。
完璧な人間なんていないのだから、不完全な者同士が支え合っていく――それこそが結婚なのではないでしょうか。
ハードルは高くても、蹴飛ばせばいい
「結婚したくない」のではなく、「結婚できない」。
一人で生きて、一人で死ぬ――そんな人生は寂しすぎます。
もしあなたが高いハードルに直面しているなら、思い切って蹴飛ばしてみてください。
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