人の心は深い、眩暈がするほど。
薄っぺらだと思うのは、薄っぺらにしか見え
ていないからだ。
一皮剥けば・・・というのなら、モノはつい
でということもある。二皮三皮と剝いてけばいい。
玉葱みたいにね。最後はナンにもないってわけ。
その通り、僕らは生涯を玉葱の皮剝きに費やして
気が付く。なんだナンもなかったのかよって。
そして思う、オレって今まで全体何を見てたんだ。
でも言っとくけど、それは玉葱のせいじゃない。
オレの目が節穴だったせい。ただそれだけの話だ。
世の中は薄っぺらかもしれないが、心はそうじゃ
ない。心が欲に乗っ取られると、海は自分のホン
トの姿を見せない。心は海、海は深く広くそして
静か、限りなく。だから心はその果てまで中々辿
りつけない。心は愛、愛でいっぱいになると海は
初めて懐をひらく。底まで辿りつけなくてもいい。
ひとつになれるのだから。
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