パパとママについにランドセルを買ってもらっちゃった!
おうちに帰ってきたハル君はすっかり興奮して、
ジイジとバアバに背負ってみせてくれました。
実を言うと、年明けくらいには、ぜひそれくらいジイジ
とバアバで、と心密かに思っていたのですが、
先を越されて残念無念と思うと同時に、
ちょっとホッとしたのも偽らざるところでした。
だってねえ、今時のランドセルって高いんだもん。
``
そういやジイジが小学生になった時には、直前に家業が
倒産してしまったので何も買ってもらえませんでした。
ランドセルも運動靴(みんな裸足で遊んでいたので、靴な
んか履いたことがなかった)も使い古しだけでなく、
なぜか赤い女子用でした。どっかからもらってきたんで
しょうね。
でもさすがに事情が事情とはいえ、父が気が引けたのか
「シゲ坊行くぞ」何て言って、連れていったのが、
生まれて初めての文房具屋さん。
へえ〜すごいな、なんて、見たこともないものがいっぱい。
そして、買ってもらったのがセルロイドの筆入れに、消しゴ
ムに、鉛筆に、鉛筆削りのナイフでした。
とにかくその当時は親というより大人から、食べ物以外の
ものを買ってもらうなんてことは、どこのお家でもなかっ
たのです。
それで嬉しくて枕元に大事において寝たのを覚えています。
``
それにしても、こうやってみるとなんかすっかり小学生の
堂々たるニーニーですよねえ。
嬉しいのやら寂しいのやら、何とも言えない複雑な心境の
この夜のジイジとバアバでした。
抱っこして保育園の送迎してたのがついこの前のことのよ
うなのです。
いろんなことが思い出になって、銀色の雪のように降り積
もっていきます。
ハル君のランドセル
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