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五十歳で気づく「使命」とは?
「五十にして天命を知る」と言ったのは、確か孔子だったと思います。
もしかすると彼は、気づくのが遅すぎたと自嘲していたのかもしれません。春秋戦国という乱世では、もっと若くして天命に目覚めていた庶民も少なくなかったでしょう。
戦乱の時代には、親を亡くした子どもたちや住む場所を追われた人々があふれていました。明日は我が身かもしれない。だから黙って見ていられない。
それは使命感からではなく、人間として自然に湧き上がる感情——いわば条件反射のようなものだったのではないでしょうか。
同情では届かない「不幸」の実相
恵まれている人々にとって、不幸は所詮“他人事”です。
同情はあっても、そこには痛みを共有する本当の意味での共感はありません。
孔子は五十になってようやく、そのことに気づき、自らを恥じたのかもしれません。
無条件で与えるとは、どういうことなのか。
貧しさを分かち合うとは、どういうことなのか。
現代社会において、それを本気で考える人はどれくらいいるのでしょうか。
エゴと自我のジレンマ
「人間はエゴの塊だ」と言われるのは、現代があまりにも“恵まれすぎている”からかもしれません。
あるいは、エゴが強いからこそ、結果的に恵まれるのかもしれません。
でも、エゴでいる限り、天命を知ることはできません。
貧しさは決して好ましいものではないけれど、心にとっては荒療治として最も効果的なのかもしれません。
自我の枠組みから離れるのは難しい。
どれだけ痛い目に遭っても、なかなか手放せない。
そして、そういう人々が新たな不幸の連鎖を生んでいきます。
テイクアンドテイクの時代と崩壊への道
現代は「ギブアンドテイク」よりも、「テイクアンドテイク」になりがちな時代です。
それは必然的に社会の不均衡を生み、結果として経済や人間関係の行き詰まりを引き起こします。
結婚できない、家庭を持てない、社会のルールの中に居場所がない。
そうして人はルールの外へ、やがては社会の外へと追いやられていくのです。
夢と汚れの関係
若いころは誰しも夢を見ます。
でも夢に近づこうとするたびに、人は汚れていきます。自分も、周囲も。
なぜなら、その夢は人を蹴落とさなければ果たせないものかもしれないから。
蹴落とされた側は夢を破れ、世界を呪う。
そこに同情の余地はありません。
もし、汚れない夢を持てたなら——
その人生は、どれだけ実りあるものになるでしょう。五十を過ぎてからでも、七十を過ぎてからでも、遅くはないのです。
孔子ですら、五十になってから天命を知ったのですから。
なぜ人は「結婚」を選ぶのか?
自由な独身生活を捨てる理由
さて、少し小難しい話が続きましたが——
私たちはなぜ、自由気ままな独身生活を捨て、結婚という“面倒な”制度を選ぶのでしょうか?
それは、ギブアンドテイクの世知辛い世の中に、どこか物足りなさを感じているからかもしれません。
結婚とは、与え合う人間関係の中に、何か確かな意味を見出そうとする営みなのです。
子育てという「黄金の日々」
夫婦の愛情から始まる結婚生活。そこに子どもが加わると、思いがけない世界が広がります。
子育ては確かに大変ですが、それを補って余りある喜びがある。
誰かが「てんやわんやの子育ての日々を“黄金の日々”と呼んだ」と言っていましたが、まさにその通りです。
私たちのように結婚して四十年以上が経ち、子どもたちも立派なおじさんになっていても——
ふと思い返して宝物のように感じるのは、あのよちよち歩きの頃の記憶なのです。
人生という「オリジナルの物語」
子どもが成長し、思春期を迎え、恋をして、やがて結婚する。
それは、誰にも真似できない、二人だけのオリジナルの物語です。
母が出会った「天命」という仕事
熊本の結婚相談所「むつみ会」は、初老に差し掛かった父と母が始めました。
父は早くに亡くなりましたが、母はこの仕事がとても気に入っていたようです。
孔子が「五十にして天命を知る」と言ったように、母も人生の最後に「結婚相談所」という天命に出会ったのかもしれません。
この仕事は、単なる出会いの場を提供するだけではありません。
結婚が決まって終わり、ではなく、その先の人生までをずっと気にかける——
母にとって、お世話したカップルは可愛い孫のような存在だったのでしょう。
だからこそ、晩年の母は誰よりも幸せだったのだと思います。
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