ボンクラ（盆暗）とは？

「ボンクラ」という言葉、もともとは博打用語で、物事の見通しが効かない、あまり芳しくない意味で使われていました。学校の成績が良くない人もボンクラと呼ばれることがありますが、私はなぜか昔からこの言葉が好きでした。だって、ボンクラがいなければ世の中はとても住みにくく、窮屈になってしまうからです。

日本は今、まさにそんな状態。お利口さんばかりで息が詰まりそうです。実は、ボンクラは世の中の潤滑油のような存在で、見えないところで大切な役割を果たしています。もしみんなが盆を読むことにあくせくしていたら、世の中はギクシャクしてしまうのです。

小説「ぼんくら」の魅力

「ぼんくら」という小説の題名を選んだ作家は、私が大好きな宮部みゆきさんです。主人公は、まさにボンクラそのものである、中年の町回りの同心・井筒平四郎。ギックリ腰を持ち、少し頼りない人物です。ですが、上役からはこんな言葉をかけられます。

「そのほう（つまりボンクラ）みたいな役人がいなけりゃ、シャバはうまく収まるものも収まらない。」

これには褒められたのか貶されたのかよくわからないのですが、上役の慧眼通り、平四郎はみんなに慕われる存在になります。威張ることなく、長屋住まいの職人さんたちや町の人たちと気軽に話し、悩みを聞き、見回りをサボることもありますが、なぜかその愚痴を聞いているうちに難事件が解決するのです。

結婚相談所の変化

さて、話は少し変わり、私たちが運営している結婚相談所についてお話ししたいと思います。熊本の結婚相談所「むつみ会」は創業50年を超えますが、創業当時は今と比べると、ボンクラっぽい人が多かったような気がします。結婚に対しても、相手を選ぶ基準はそれほど神経質ではありませんでした。結婚して苦労するのも一つの経験と考え、夫婦の絆を深めていくものでした。

その頃、結婚相談所に登録する人々は本当に楽に結婚し、カップルが生まれました。しかし今、相手選びに非常に慎重になり過ぎて、逆に結婚生活において期待を裏切られることが多くなっているように思います。厳選すればするほど、結婚後のトラブルやすれ違いが増えるというのは皮肉なものです。

ボンクラ精神がもたらす幸せ

結婚生活は、完璧を求める場所ではありません。相手に多くを期待し過ぎず、許容範囲を広げることがとても大切です。ボンクラな人は、相手に対しても、自分に対しても期待を大きくしません。そのため、結婚生活でのトラブルも少なく、気楽に過ごせるのです。

結婚生活で最も大切なのは、相手を思いやり、互いに支え合うこと。完璧を求めるあまり、相手を過度に評価しすぎると、逆に息苦しい関係になってしまいます。ボンクラ的な心構えこそが、長く幸せな結婚生活を築くための秘訣です。

結婚相談所の未来

今の結婚相談所はデータを重視しすぎているところが多いですが、結婚はデータだけで決まるものではありません。人間同士の絆を築くことが最も重要です。もし、結婚相談所が単にお金を儲けるための場所になった場合、ますます結婚できない人が増え、結婚したとしても離婚率が増えてしまうでしょう。

結婚は人間性が最も求められる場であり、私たちはそのために常に最良のサポートを提供し続けます。だからこそ、データだけでなく、人間的な部分を重視することが大切だと考えています。

結婚の本当の価値

結婚相談所は、データだけでは解決できない、真の人間性に基づいたサポートを提供するべきです。結婚において重要なのは、お互いに信頼と尊重を持ち、共に成長していくこと。そんな思いやりにあふれた結婚生活こそが、本当に幸せを感じる瞬間を作り出します。

熊本で婚活なら結婚相談所むつみ会へ！

熊本で54年、千数百組の夫婦が生まれました。

むつみ会では、お客様一人ひとりに最高のお相手を見つけて頂けるよう
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住所：熊本市東区新生1丁目28-2
定休日：月曜日
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