皆がうつむいて生きるしかない。それが令和の世なのかも
しれません。家庭を持ってる人たちも、これから家庭を持
とうとしている人たちも得体の知れない不安に駆られてい
ます。下り坂の時代になるとそうなるのでしょう。
しかしです、うつむいてばかりいると見えなくなるものが
あります。”星の光”です。星は希望の光であり、希望の光は
いつも小さくて遠いものです。月の光は星よりも大きくて近
くにありますが、欠けたり消えたりします。でも星の光は
いつも輝いています。
月の光は時代です。だから欠けたり満ちたりします。それに
対して星の光は時代を超えて光り輝きます。遠くて微かでは
あっても光を失うことはありません。なのに、うつむいてし
まったら見えなくなります。それは星のせいではなくあなた
のせいなのです。
私の命は月のようにやがて消えてなくなるかもしれませんが、
私の子や孫の命は星屑のように消えてなくなることはありま
せん。それは満天の星空のようなもので、まだ私たちの視界
に届いていない星の光も無数にあるのです。
むかし、羊飼いの少年は指折り数えて羊の頭数を数えました。
それ以来私たちは数えるということを覚えました。でもまだ
数えられないもののことは学んでいません。無限という言葉
だけはありますが、実際には私たちの想像の彼方にあります。
無限とは大きな大きな循環の世界ですが、それとはかけ離れ
た世界の中に私たちは暮らしています。
お金はどれだけあっても数えることができますが、数えるこ
とのできない富だってあるのです。さてそれは何なのでしょ
うか?私たちはまだ本当の豊かさというものを理解できてい
ないのでしょう。”ジャイアンツ”という昔の映画でこんなシー
ンがありました。東部の街からテキサスに嫁いできた新婚の
妻がパーテイーの席で隣の牧場主夫婦の会話。
「私たちの牧場から石油がでましてねえ」
「素敵ですねえ。ずいぶんお金が入ってくるんでしょうねえ」
「ええ、二百万ドルくらいの収入があります」
「まあ、一年にそんなに入ってくるんですか?」
「いや一年ではなく、毎日です」
そんな想像を絶するようなお金が入ってきてどうするんでし
ょう?それこそ想像もつきませんが、湯水のようにお金が入
ってくると湯水の有り難さがわからなくなるような気もします。
貧しいからこそお金の有り難さが身に沁みてわかるのであって
お金に囲まれるような暮らしをしているとお金の有り難さが
わからなくなるような気がします。そのくせお金持ちがビンボ
ーになると不幸のどん底に落ちたような気持ちになります。そ
の反対にビンボーな人に思わぬ臨時収入があると天に昇った
ような気持ちになるでしょうね。
まあ、確かにお金は私たちに幸福を与えてくれますが、その代
わりに失うものもあるように思います。人は一つの幸福を得る
と、いろいろなものを失います。お金にかかわらず何かを得れ
ば何かを失う、それが人間という生き物だと思います。
何かを得れば何かを失い、またこうも言えるかもしれません。
何かを失えば何かを得ることができる。もっといえば、今まで
思いもしなかった本当に大切な何かを得るために私たちは何
かを失い続けるのかもしれません。歳をとってもしそのことに
気づくことができたならば私たちは真の意味で豊かな人になり
やすらかに向こうの世界に行けるのかもしれません。
熊本の結婚相談所むつみ会を立ち上げた亡き母もことあるごと
にそんなことを言っていたように思います。晩年の口癖は
「極楽、極楽」でした。何が極楽極楽なのか、それは本人以
外にはわからないことなのでしょう。
結婚だってそうです。皆さんの結婚相談に関わっているものが
いうのも変な話ですが、結婚すれば素敵な人生のパートナー
と家族を得ることができるわけですが、同時に失うものもた
くさんあります。そのことに愚痴をこぼすのは簡単ですが、
結婚して愚痴をこぼす人は多分結婚しなくても愚痴をこぼす人
なのでしょう。
まあ、気軽に愚痴をこぼせるのも夫婦や家族のいいところだ
といえますが、年から年中だとろくなことにはならないのは
目に見えています。恋人から愚痴ばかり聞かされていると、
百年の恋も冷めてしまいます。それは結婚してからだって同じ
ことなのだと思います。
結婚して失うものはそりゃたくさんあるでしょう。自分だけの
自由な時間も、小遣いも少なくなるでしょう。赤ん坊でも
できるとそれに拍車がかかります。でも子どもは手がかかる
時ほど、実は黄金の日々だともいえます。私たち夫婦も、今や
オッサンになってしまった二人の息子に振り回されていた日々
の思い出をよく語り合っています。するとなんだか涙ぐみたく
なってきます。
今はその息子の子ども、つまり孫たちと同じ屋根の下に暮らし
ていますが、こんな幸せなことはないように思います。
富を奪い合っている間は星の光があなたに
向かって微笑むことはないのでしょうね。
南方熊楠は人類が産んだ最高の科学者でしたが、彼くらい非
科学的なものを信じ大切にした人物はいませんでした。維新
の時に道端のお地蔵様が廃棄されたのを見た熊楠さんは、
星の光を見失った百年後の時代を予見したのでした。
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