はじめに

日本は「結婚受難の時代」と言われ、結婚しにくい状況が続いています。若い人たちはワーキングプアなどの影響で結婚に対する意欲を失いがちですが、結婚を取り巻く価値観や幸福感が大きな影響を与えていると感じています。景気が回復しても、結局は価値観や心の持ちようが重要であり、そこが変わらない限り結婚生活も大きく変わらないのではないかと思うのです。今日は、そんな「我が家」の結婚生活を通して、結婚や家庭について考えたことをお話ししたいと思います。

結婚相手との価値観の共有

結婚するにあたって最も大切なのは、相手を理解し尊重することです。自分本位な考え方をしてしまうと、どんなに大切な相手でも傷つけてしまうことになります。それは、最終的には自分が傷つくことにも繋がるのです。

私たちの大家族

私の家は、どこか昔ながらの大家族のような形で生活しています。結婚して一年も経たないうちに、母と一緒に住むことになったのです。これは、特に決まった方針ではなく、気がつけばそうなっていたのです。

我が家での結婚生活は、時には母と妻が連携して私に対して戦線を張ることもありました。夫婦喧嘩をすると母は妻の味方、親子喧嘩をすると妻は母の味方… こんなユーモラスな状況もありましたが、それがまた楽しい思い出です。結婚生活において、先入観を持ちすぎることは損をすることもあります。経済的には、別居よりも一緒に住んだ方が得することも多いのです。

茂木健一郎さんの「ぶつかり稽古」

脳科学者の茂木健一郎さんは、語学の勉強を例にとって「ぶつかり稽古」の重要性を説いています。結婚生活も、いきなり原書に挑戦するようなものであり、最初は戸惑うことも多いでしょう。しかし、経験を積むことで身についていくものです。結婚という「ぶつかり稽古」を通して、二人の関係は深まっていきます。

ブータンの幸せな暮らし

私はブータンという国が好きです。その名前の響きが美しく、国民総幸福という考え方がとても魅力的です。ブータンでは、子どもたちが毎日笑顔で過ごすことが、国の豊かさの指標とされています。日本の子どもたちは、少し笑顔が少ないように感じます。これは、大人たちの幸福感が影響しているのでしょう。

日本とブータンの違い

日本とブータンの大きな違いの一つは、結婚に対する価値観です。ブータンでは、女性に相続権があり、男性は女性の家に入り婿することが一般的です。このような家庭内での愛情のあり方は、夫婦関係にも影響を与え、冷たい人間関係に陥ることなく、助け合いながら生活しています。

結婚における価値観の重要性

結婚は、二人だけの問題ではありません。周囲の社会との関係にも影響を与える重要な出来事です。自分の家庭を大切にすることは当然ですが、行き過ぎると冷たい人間関係に陥る危険があります。結婚後の生活のあり方、家庭の雰囲気作りがとても重要です。

結婚と家庭の未来

私たちが結婚相談所として支援しているのは、結婚後の生活も含めてのサポートです。カップルが結婚し、新しい家庭を築くことができても、そこからが本当のスタートです。結婚生活の始まりには、家庭を築くための価値観や考え方が大きく関わってきます。

結婚相手選びの大切さ

結婚相手を選ぶ際、価値観や心の豊かさを大切にすることが最も重要です。生活の中でお互いに理解し合い、助け合いながら幸せな家庭を作り上げていくことが大切です。そのためには、パートナーの考え方や心をしっかりと理解し、尊重することが欠かせません。

終わりに

結婚は、単なる人生の一部ではなく、その後の家庭生活に大きな影響を与えます。ブータンのように、心豊かに助け合いながら過ごせる家庭を目指すことが大切です。どんな時代でも、価値観をしっかりと見つめ直し、自分にとって大切なものを見極めていきましょう。

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