結婚や家族のかたちは変わるのか？

「結婚相談」や「家庭」「恋愛」といったテーマは、確かに時代によって少しずつ変化してきました。しかし、本質的には人類共通、いやすべての生物に共通する“種の存続”という本能に根ざしているのかもしれません。

では、結婚のあり方が大きく変わるのは、どんなときなのでしょうか？

答えは、「法律」が生まれたときです。

法律が結婚を「制度」に変えた瞬間

昔は、夫婦や親子といった家庭内の問題に法律が介入することは稀でした。庶民同士の揉め事も、当人たちの話し合いで解決されるのが基本。恋愛や結婚も、いまより自由で、ある意味“奔放”だったと言えます。

ところが、江戸時代が終わり、明治に入ると国は西洋に倣って法整備を始めます。民法が制定され、1898年（明治31年）には「家族法」が誕生。この法律が、日本人の結婚観を大きく変えました。

結婚は「戸主の同意」がないとできなかった

家族法では、結婚には当人同士の同意だけでなく、「戸主（家長）」の同意が必要とされました。

つまり、結婚の決定権が親（特に父親）にあったのです。実際には結婚当人たちより、親同士の話し合いで結婚相手が決まりました。

そのため、若者たちは自分の意思で結婚相手を選ぶ余地もなく、「あの人が好き」「この人とは合わない」などの感情は、ほとんど意味を持たなかったのです。

恋愛は恋愛、結婚は結婚。感情と制度は完全に切り離された別物でした。

中上流階級の娘たちは「親の言いなり」

もちろん、すべての人が同じ状況ではありません。たとえば、貧しい家庭の女性たちは、学校にも行けずに幼いころから女中奉公などに出て働き、結果として早くに結婚することも少なくありませんでした。

しかし、中上流階級の女性は違います。

彼女たちには進学の機会もあった一方で、実質的には「親の決めた相手と結婚する」以外の道はありませんでした。女学校に通うのも、教養を身につけるためというよりは、「花嫁修業」の意味合いが強く、授業参観ですら“適齢期の男子を持つ父兄による嫁探しの場”のような様相を呈していたのです。

結婚＝就職？ 女学生たちの現実

当時の日本は、女性が卒業後に経済的に自立することが難しい社会でした。

つまり、結婚とはすなわち「就職」だったのです。人生を安定させるために結婚する。そんな価値観が、ごく当たり前のように受け入れられていた時代でした。

編集後記：結婚相談所で今も息づく「家族観の変化」

私たち結婚相談所に訪れる方々の背景を伺っていると、時代は変わっても、親の影響や家庭環境が結婚観に色濃く残っていることに気づかされます。

「結婚相談」とは、単なるお相手探しではなく、人と人がどのように“人生の土台”を築くかを考えるお手伝いでもあります。

明治時代の家族制度の影響を知ることは、現代の婚活を考えるうえでとても意味のあることです。結婚とは、制度であり、人生であり、そして愛でもある――その多面性を大切にしながら、これからのご縁づくりをサポートしてまいります。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
熊本で婚活なら結婚相談所むつみ会へ！
熊本で52年、数百組の夫婦が生まれました。

むつみ会では、お客様一人ひとりに最高のお相手を見つけて頂けるよう
相談員歴20年以上のベテラン相談員がゆっくりしっかり相談にのります。
ぜひお気軽にご連絡ください！

住所：熊本市東区新生1丁目28-2
定休日：月曜日
営業時間：12：00〜20：00（メールでのお問い合わせは24時間受け付けております）

電話でのお問い合わせはコチラ！
TEL.096-365-3778
（ご本人様、代理の方でも、まずはお気軽に電話でご相談下さ

▶料金一覧と入会のご案内はこちら
▶メールフォームからのお問合せはこちら
▶よくある質問はこちら