結婚相談所での仕事を通じて、多くの方々の人生が変わる瞬間を見てきました。今日は、ある日曜日の昼前、熊本ホテルキャッスルで起きた運命的なお見合いのエピソードをお伝えします。この出会いが、どのように展開し、最終的には結婚に至ったのか、驚きの結末を紹介します。
五月晴れの空とホテルのエントランス
朝から五月晴れの空が広がっており、そんな美しい日のことを今でも鮮明に覚えています。日にちは定かではありませんが、日曜日の昼前、熊本ホテルキャッスルのエントランスに到着しました。入り口からすぐ右手に広がる、少し贅沢な雰囲気の喫茶店があり、私はよくお見合いの場として利用していました。
ここは私にとって馴染み深い場所でもあり、学生時代のアルバイト経験があるため、フロントスタッフとも顔見知りです。日曜日の昼間は、旅行シーズンの休日でもあり、ホテル内は静かで落ち着いた雰囲気が漂っていました。
お見合いの始まり
お見合いというと、昔ながらの堅苦しい雰囲気を思い浮かべるかもしれませんが、実際には知人や友人とのおしゃべりを楽しむような軽い感じでした。まず、Bさんが到着しました。彼女はどんな場面でも爽やかで、仕草や話し方から自然な「らしさ」を感じさせてくれる素敵な女性です。
軽く挨拶を交わし、ソファに座ると、テーブルには季節の花が一輪挿しに飾られており、その細やかな心遣いがとても心地よかったです。会話が始まると、春風のように言葉が流れるように出てきます。まさに、心が和むひとときでした。
Aさんの登場とその変化
しばらくして、エントランスからAさんが現れました。最初は少し仏頂面に見えましたが、昨晩の電話でのぐずり気味な様子は嘘のように、すぐに元気を取り戻していました。お二人を紹介し、会話が始まると、Aさんは絶好調でした。
「ほらほら、昨日電話で話した通りでしょう」と、心の中で思いました。目が合ったときには、Aさんがにっこりと微笑み、まるで「ベリーグッド!」というサインを送ってくれたような感じでした。もう、この時点で私は二人の会話を見守るだけになり、野暮用を口実にその場をそっと退席しました。
その後の展開:Aさんからの電話
その日の夜8時過ぎ、営業が終わり、消灯準備をしていると、Aさんから電話がかかってきました。電話を受けると、彼女の声はウキウキしていて、嬉しさがこちらにも伝わってきます。
「野田さんが言っていた通りでした。言われた通りにして本当に良かったです。あなたがあれほど薦めた理由が、今日すごくよく分かりました。彼女を一目見て、すぐに彼女しか考えられません」と、Aさんは話してくれました。
その後、Bさんからも連絡があり、Aさんからお付き合いを申し込まれたとのこと。「喜んで」と返事をしたと言っていました。
驚きの婚約とその後の結婚式
それから一月後、AさんとBさんは電光石火のスピードで婚約し、さらに5ヶ月後には結婚式を挙げました。ですが、驚くべきことに、5年後に届いたのは、写真入りの葉書でした。これが、あの時の劇的な転身に繋がるものだとは、神ならぬ身には知る由もありません。
私自身、その経緯や心中を一度じっくり聞いてみたいと思っているのですが、遠距離ということもあり、未だに実現していません。
まとめ:運命の出会いと結婚の奇跡
結婚相談所での仕事をしていると、運命的な出会いがどのように結びついていくのか、目の当たりにすることがあります。AさんとBさんのように、最初は少し不安や緊張があったかもしれませんが、お見合いを通じて心が通い合い、最終的には素晴らしい結婚へと繋がっていきました。
このような成功ストーリーがあるからこそ、結婚相談所での活動がとても意義深いものだと感じます。