当時は茶道や華道の教室があちこちにあったし、お寺さ
んの檀家なども健在だった。
そこらはやはり明治とか大正生まれの師匠が多く、独特
の存在感があった。
伝統の権威と家族の親身さと礼儀作法などが渾然一体と
なっていた。
むつみ会とも盛んに交遊があったのは、そういう思いを
父母が共有していたからだと思う。
そういった風情が急速に廃れていったのはなぜだろうか
と、未だによく思いを巡らす。
そういう日本的な心意気をいくらかでも残しているのが、
むつみ会の特徴であるし、損得抜きでも、思いだけでも
継いでいきたいと思っている。
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母は生前よくこんな事をいっていた。
世の中のいい事も悪い事も、結婚から始まるところの、
家庭がベースになっている。
始まりはたしかに一粒の種ではあるかもしれないけど
百年後には森になっているかもしれない。
だからゆめゆめ軽く考えても扱ってもいけない。
すべては家庭から拡散し、その拡散した周辺の善し悪し
も、結局家庭へとかえってくる。
けだし名言であるが、今はまさにその善し悪しの、
悪い方の循環にはまっている。
赤信号の点滅状態。
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あらゆる共同体が単なる形(Shape)になりつつある。
家庭もだ・・・共稼ぎが殆どで、そのしわ寄せは子供た
ちにくる。
家庭のない連帯結婚が、同性結婚がいわれ、男性は家庭
で女性に男性性を求め女性はその反対を求める。
人と人との絆が断ち切られ、共同体は崩壊して、
その後には何が残るというのだろうか?
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