その名も新生町、七年前に移転した事務所の町の名。
とても静かな住宅街です。
移転前の住所は新屋敷、子飼橋を渡って、県立劇場に
向かう通り沿い。
新屋敷と比べると、熊本市の東部になりますが、市電
がすぐそばを通っている好立地です。
どうして長い間営業していた事務所を移転したかとい
うと、隣り合わせの二階建てアパートが全焼して、
壁面が焼けただれて使い物にならなくなったから。
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さてここは、名称こそ新生町ですが、戦前からある旧い
町らしいです。
当時は空港がすぐそばの健軍にあったので、空襲の標
的になりやすかったらしく、延焼を防ぐために道路幅
が、住宅地としては規格外に広い。
事務所の前の道路なんか特に広くて10メーターはあり
そう。
道路幅の割には交通量は少ないですが、その分速度を
出しすぎる車が多く、事故が結構多いので、お越しの
節はご注意くださいね。
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新屋敷と比べると、熊本市の東部になりますが、市電
がすぐそばを通っている好立地です。
市電健軍交番電停から歩いて5分、熊本動植物園からも
散歩がてらで十分余の距離です。
不動産の宣伝張りに言えば、生活環境が良好なわりには
利便性が高い。
家は三角屋根、白い壁の2階建ての瀟洒なつくりです。
駐車スペースも3台分あります。
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東側の玄関と別に、事務所専用の木製扉の入り口を北側
に設けました。
木の扉をあけて中に入ると、そこはちょっとした異空間
で、初めての方はオヤっと感じられるかも。
大げさに言えば、九十年前にタイムスリップ?
「大正ロマン」というコンセプトにこだわった内装なの
です。
応接セット、机、キャビネットなど、すべて渋い色調の
木製家具をレイアウト。応接セットの横の柱には、
振り子時計が時を刻んでいます。
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なぜ「大正ロマン」こだわったかとといえば、五十年前に
明治生まれの父と一緒にむつみ会結婚相談室を創めた母
(いずれも他界)が大正生まれだったから。
明治の反骨と大正ロマンのコラボは、高度経済成長時代
の売った買ったのバタ臭い金儲け主義とは合わなかった。
そんなスピリットをいつまでも残したい思いから、
ちょっとだけ形の上でもこだわってみました。

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