黙っているのを 日常のせいにするな
森の中では 小鳥たちがさえずっている
乾いてゆく心を 日常のせいにするな
一滴のなみだで 心はうるおう
夢がないのを 日常のせいにするな
それは天から 降ってこない
退屈なのを 日常のせいにするな
それは好奇心を 失ったからだ
老いてゆくのを 日常のせいにするな
老いるのは 明らかに 究める事だ
わずか70年で何が分かる、ということを
日常の道筋は 地平線で途切れているが
地平線から地平線を越えた先には
きっと日常はないのだろう
誰もその事を知らないけれど
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