明治の気骨、大正ロマンが一緒になったような、
大きな黒光りの古時計のような気風があった。
売った買ったのバタ臭さは肌に合わないし、
ビジネスライクにこだわる戦後風も馴染めない。
半分は昔ながらのてづくりの家族付き合い感覚。
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昭和47年初夏、巷は高度成長の余韻の中にあった。
当時としては東洋一のバスターミナルと喧伝された
旧交通センターが華やかにオープンした年でもある。
市営やあちらこちらの民営のバスの車列で賑わいを見
せる界隈からほど近かった。
山崎町の熊本放送局の正面玄関の真向かいにある貸し
ビルの一室で、むつみ会結婚相談室はささやかな一歩を
踏み出した。
、、
あれから50年の月日が流れようとしている。ナント!思
えば半世紀だ。人の一生にはまだまだ遠いが、交通セン
ターより長生きになるとは夢にも思ってもいなかった。
市の婦人会に会報を出していた縁で、適齢期の男女の
情報化は割と楽にできたものだった。
、、
時あたかも団塊の世代がお年頃になる時代で、結婚予備
の男女がひしめいていた。
当時は茶道や華道や料理や着物着付け教室に若い独身男女
が通うのが常識だった。花嫁(に花婿)修行というやつで
ある。むつみ会はそんな”お師匠さん”たちのちょっとした
情報交流のサブにもなっていた。
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およそ8坪のつつましい佇まいであった。しかしそこで千を
こえる出逢いが生まれ、巣立ちがあったのは紛れもない事
実である。
数知れない家族の物語が紡がれ、旅人たちのために新しい
歴史が用意され、繰り広げられ、伝承されていったのである。
白紙のままだったかもしれない、それら人生の1ページに鮮
烈な墨痕が滲んだのは何故なのだろう?
、、
それはこの僅か10坪の語るに足りない小さな世界に、
初老の一組の夫婦がささやかな試みを寄せたからに他なら
ない。
不本意だった人生(老境の入り口で人々はそうやって嘆く
のだ)の決算の空白を埋め、足りない勘定を取り戻そうと
足掻いた。
追うほどに遠ざかる自らの背中を求めたのだ。
今はもうはるかなセピア色の時の向こうで。
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その初老の夫婦とはいうまでもなく僕の父母である。
母は14年前に亡くなり。父は
僕たち夫婦が夫婦が結婚する前年の大晦日に逝った。
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