熊本の結婚相談所むつみ会のブログ

ひとりぼっちのラブレター①

ホテルのエントランスの
カフェテーブル
俺はやけに苦い
ブラックをすすり
ウオールガラスむこうの
人の行き来を
眺めていた。
通り過ぎてゆく
男も女も着飾った
ただのオブジェ
眺めてたというなら
空しい時間の
エアポケット
ひとりぼっちにするんだ
悲しみを忘れさせない
エンジンバックサウンドで
ロックンロール
口ずさみたくなる
ボリュームあげて
ちぎれ雲とんでゆく
フロントガラスに
風が唸った
通り過ぎてく
秋の空も色づいた
ただの風景
思いの丈告げるに
軽っぽい文句
伝わらない
秋の景色のような
わびしさを抱きしめるだけ
この掌につかもうとした
夢があった
指のすきまいつも
すりぬけてった
握れぬ砂のよに
夢が砂ならば
愛はなんだ
生きる勇気が
ひとかけらのパン屑に
成り果てたら
ひとりぼっちのラブレター
愛されなくても
愛すりゃいい 
愛すりゃいい
愛するため生まれた
愛するため生まれた
それを知るためここにいる
それを知るためここにいる
ひとりぼっちのラブレター
ひとりぼっちのラブレター
💓
今日は妻と私の出会いの物語をお話ししましょう。
もうあれから四十年以上もの歳月が過ぎ去ってしまいました。
上記の歌はまだ妻と私が出会う前、それぞれがそれぞれの
人生を歩いていた頃につくったものです。
当時母と私は保証人倒れやら何やかやで、借金とりに追わ
れる毎日を送っていました。返済の目処は立たないし、それ
こそ夢も希望もない日々でした。
クソ真面目に涙が出るほどつつましい暮らしをしていただけ
なのに、天から降ってきたような災難でした。どうしてこん
な目に遭わなければならないのだろうと天を仰ぎたい心境で
した。
もう少し浮世の垢にまみれた年齢だったら、どうにかくぐり
抜ける悪知恵も働いたかもしれません。でも残念ながらまだ
人を疑うことも知らない青年でしかなかったのです。
恋愛なんかとんでもないと思っていました。なのにそんなとん
でもない折も折に出会ってしまったのです。どうしてこんな時
に、、、、でも気づいた時には、、、、。
早朝にデートして、また夕方になると逢わずにいられなくなる
のです。そんな気持ちになったのは生まれて初めてでした。
それまでは女性を好きになりそうだったら、自の気持ちにブレ
ーキをかけていました。まだ異性を本気で好きになる資格な
んかないのだと自分に言い聞かせてました。それは若いみそら
にはわびしすぎることでした。
でもその時だけはなぜかあっという間にブレーキが壊れてしま
ったのです。もうそうなったら自分で自分の気持ちを制御する
ことなんて無理です。たとえ行末になにが待っていようと突っ
走るしか術はないのです。もし無理矢理ブレーキをかけてしま
ったらどうなるかわかりすぎるくらいわかっていました。私は
いうまでもなく妻もそうでした。
母も辛かったのだと思います。母親である自分と父親である夫
のとばっちりで、自分の息子の気持ちが追い詰められているこ
とは痛いほどわかっていたからです。
父はその頃は寝たっきりになっていました。どうにかしてあげ
たいのは山々なのに、何もしてやれない自分がいることに耐え
られなかったのでしょう。まだ寝たっきりの身になるには早す
ぎたのです。
父は若い時に家業が倒産し、学問好きであったにも関わらず、
高等教育を受けられなかったのが生涯の痛恨事になっていたよ
うです。それでも日本陸軍諜報部の出先機関である特務機関の
一員となって上海に赴任し、そこで母と結婚しました。
そんなある時、陸軍の大隊で脚気が流行り、中国の奥地で立ち
往生しました。父は志願して茶っ葉(茶っ葉はビタミンが豊富)
を送り届ける任務につきました。匪賊が出没する大陸を横断す
るのですから命懸けでした。
そのことがきっかけとなって軍を辞職し、貿易商に転身し、大
成功を収めました。終戦となって一文無しで引き上げてからも
自信満々で新しいビジネスを始めました。新しい事業は順調で
したが、知人に騙されたりで、さらに焦って手を出した新事業
に失敗が命取りになりとうとう倒産してしまいました。私が小学校に
入学する直前のことでした。無論母も辛かったでしょうが、
一家の大黒柱足るべき父の懊悩はおのずと性質の異なるものだった
ような気がします。
それからというもの、父には一生の運を使い切ったかのような
不遇の歳月が続きました。しかも子ども四人を抱えて。まだ戦
後の高度経済成が始まる前のことですから、巷には失業者が溢
れていました。父もまたその仲間入りをしてしまったというわ
けでした。
私が小学校三年生だった時のある夜の光景はいまだに瞼に焼き
ついて離れることがありません。その日の朝も父は例によって
その日の職を求めて職安にいきましたが、若い人から雇うので
またもやあぶれてしまいました。三日連続でした。当然その間
私たち家族には食べるものがありません。学校も休んでみんな
で枕を並べて寝ていました。夜になって、隣の同級生の遊び仲
間のお宅から(同級生の家は割と豊かでした)誕生日を祝う楽
しそうな歌声が聞こえてきました。食卓に山なしているだろう
ご馳走の山が見えてくるようでした。そして私はとうとうシクシ
クと情けなく忍びなきを始めてしまったのです。兄が小さな声
で言いました。「シゲハル(私の名前)泣くな!」
翌朝、つまり四日目も父は職安に行きました。今日こそはと期
待したのも束の間で、父は虚しく帰ってくるや、外の井戸端へ
と行き大声で泣きながら、頭から何倍も水を被りました。凍え
るような寒い朝でした。父が泣いたのを見たのは、後にも先に
もその時だけでした。いました。僕が
小学校に入学する直前の話でした。

                  
  (続く)

熊本で婚活なら結婚相談所むつみ会へ!

熊本で54年、千数百組の夫婦が生まれました。

むつみ会では、お客様一人ひとりに最高のお相手を見つけて頂けるよう
相談員歴20年以上のベテラン相談員がゆっくりしっかり相談にのります。
ぜひお気軽にご連絡ください!

住所:熊本市東区新生1丁目28-2
定休日:月曜日
営業時間:12:00〜20:00(メールでのお問い合わせは24時間受け付けております)

電話でのお問い合わせはコチラ!
TEL.096-365-3778
(ご本人様、代理の方でも、まずはお気軽に電話でご相談下さい!

▶料金一覧と入会のご案内はこちら
▶メールフォームからのお問合せはこちら
▶よくある質問はこちら

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
熊本で婚活なら結婚相談所むつみ会へ!
熊本で46年、数百組の夫婦が生まれました。

むつみ会では、お客様一人ひとりに最高のお相手を見つけて頂けるよう
相談員歴20年以上のベテラン相談員がゆっくりしっかり相談にのります。
ぜひお気軽にご連絡ください!

住所:熊本市東区新生1丁目28-2
定休日:月曜日
営業時間:12:00〜20:00(メールでのお問い合わせは24時間受け付けております)

電話でのお問い合わせはコチラ!
TEL.096-365-3778
(ご本人様、代理の方でも、まずはお気軽に電話でご相談下さ


▶料金一覧と入会のご案内はこちら
▶メールフォームからのお問合せはこちら
▶よくある質問はこちら

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

関連記事

PAGE TOP