朝7時すこし前、ハル君の寝ぼけ眼
に映ったのは,見慣れたパパママでなく、
ジイジの顔だった。
ママは・・・?いない。
パパは・・・?いないよ。
あのね、ママがポンポンが痛い痛いって、
朝から病院に行ったの。
しばらくゴロゴロリンで、お目々がさめると
ジイジいこう って階段へ。
朝食を済ませ、一緒にままごと遊びして、
さあ、いこか!
って自分でさっさと玄関に向かう。
いつもより10分ほど早いんですけど、
それから恒例のパパとママとの”タッチ”も
抜きですがね、
なんか拍子抜けなんですけど!
まあ、そういうわけでとりあえず、
せきれい保育園にいって、
そして夕方のお迎えと
なにひとつ問題ございません。
ママは?パパは?一言きいたっきり。
だけど帰り途がいつものような道草には
ならなかったのは暑さのせいだけではなかった。
こうみえてもハル君は大のママ思いで、
勘のよさで事情を呑み込んで行動してるみたい。
お家に帰っても、ママは2階に伏せたっきり。
で仕方なくアンパンマンの録画版を見ていました。
そこに元気になったママが登場・・・❤️
そこで即時よろこびを発散させないのが、
二歳になったハル君のクールさです。
でもやっぱり、元気になったママを見た安堵感で
胸が弾んでるのはごまかせません。
はしゃぎすぎてとうとうほうり投げた玩具がパパの
顔に命中。
すかさず、ママがイエローカード。
ハル道!だめよ、なげたら,ホラパパにあたった。
あれ・・・五秒、十秒と、、ハル君の様子が一寸
変だ。
イエローカードをうけたときのかっこうで固まって
います。
ダイニングのベンチに右手をついて、
右足を浮かしぎみに、左側に少しかしげたまま
立っています。
眼はじっとママに注いだままです。
また五秒、十秒・・・
怒ったんじゃないのよ、ねっパパに当たったら
痛いでしょ、わかった?
かなしいの?でも怒ったんじゃないから、おいで
ママんとこに、
でもやっぱり五秒、十秒、悲しそうだけど泣かない
いつもとちがうのは、うれしくてはしゃいでいたのが
こんな状況になった、
心の整理がつかなかったからです。
でも三分後にはしっかりママに抱きつきました。
やっぱりハル君、ママのいないハル君って
考えられないよ。