こんな歌がありました。
ああ、玉杯に花うけて
緑酒に、月の影宿し
治安の夢に耽りたる
栄華の巷低く見て
向ケ丘のそそり立つ
五寮の健児意気高し
・・・旧制一高寮歌
破衣破帽の学生どもが、俗世を悲憤慷慨し
杯をかたむけ、踊り狂う姿が眼に浮かぶ。
こんなアホみたいなことが大好きだ。
天上天下唯我独尊・・・世界がいかに広か
ろうと、自分が自分らしく活きることに文句
いわれる筋合いはない。
学生時代にはキャンパスの裏の小峰墓地に
一升瓶を片手に皆で桜吹雪を愛でるのがいつ
かしら通例になった。
三味線、じゃなかった、ギターを伴奏に、
都都逸、じゃなかったたくろうなんか、
怒鳴る、じゃなかった歌ったりしたもんだ。
桜吹雪にゃ墓石がよくにあう。
桜吹雪にゃ失恋がよくにあう。
