ああ、神よ、
もし人間たちが堕落せぬよう、良心の呵責を
用意しているというのなら、それは愚かしい勘
違いです。弱い者イジメは、する方もされる方
も、良心をすり減らすのです。
そして良心のないものには良心の呵責はなく、
良心の呵責がなければ、一旦見失った良心を
取り戻すのは至難のわざなのです。
こうして世の敗残兵たちは、不条理に呪いの言
葉を吐きかけながら死んでいくしかないのです。
こうしてヒネクレものたちのマダラ模様のなか
で人生のリアリズムは奏でられていくのです。
ああ、神よ、
人と人との壊れた関係性から、展開されるドラマ
の一幕々々に語るべき物語というのは存在するの
でしょうか?
もしあるのなら、そんな物語を紡ぐのが、老いた
ものたちにしかできぬ特権ではないか、
そんなことに想いをめぐらす日々なのです。
絶望を知ったものにしか語れない希望を
を語ろうではないか。なんてね・・・。

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