秋の気配が漂い始めたこのごろ、、、
昨夜はりんりんと鈴虫の音色が。
わが家の界隈は電車通りから近い
にもかかわらず、秋の季節にはまる
静謐な住宅地である。
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….人恋しくなる云々と世人はいうが、
ぼくは秋になると無性に山が恋し
くなる。
もう人間の口からでる言葉には辟易
している気分がこの季節になるにつれ
強くなる。
何もない田舎とつい口が滑った人が
いたが、何もかもあるが正解だ。
信号が目印になるところ、人以外は
何かもが揃っているところ。
だからぼくはこの短いポエムが好きだ。
素朴な琴
この明るさのなかへ
ひとつの素朴な琴をおけば
秋の美しさに耐えかねて
琴はしずかに鳴りいだすだろう
八木重吉(貧しき信徒)より

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