熊本の結婚相談所むつみ会のブログ

蝉は鳴いていなかった

末期がんの妻は何度も何度も書き直した末、
最愛の夫に遺言状を残した。担当の看護士長
に託されたその遺言状は、妻の依頼によって
死後3カ月後に夫の手に渡される。

封筒から一枚の便箋を取り出す。戸惑いながら、
ふるえる指先でひらくと、白い紙面に妻の肉筆
でたったひと言・・・迷って迷った末に、意識
喪失寸前に綴られた一字々々である。

  「忘れてもいいよ。」

・・・そうそこには綴られていた。

永訣に向かい合うとき、人の魂は試される。
逝く方も、遺される方も。

お墓参りには行きましたか。
夏の盛り彼岸花、
蝉は鳴いていません。

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