年々歳々あなたは
あなたであるのに
愁いや哀しみが
あるときだって
あなたの瞳は
澄み切っている
山はいつも
山であるように
あなたもひっそりと
いつもあなた
まるで野に咲く
白い百合の花のよう
あなたはどこからか
鳥のようにやってきて
静寂の季節の中で
待っている
たなびく雲の下
あおやぐ草原を
空はいつも
空であるように
あなたもかろやかに
いつもあなた
まるで野に咲く
白い百合の花のよう
あなたが誰なのかは
今日も知らないけれど
しっかり学んだあれこれ
ここにある
なにもいわないでも
通じるということ
そしてそれは僕には
とても大切なこと
自分さえ見つければ
もう言葉はいらない
風はいつも
風であるように
あなたもさわやかに
いつもあなた
まるで野に咲く
白い百合の花のよう

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