僕らは戦後の廃墟の中から立ち上がり、経済の繁栄を手
に入れた。だがそれと引き換えるように心の中に廃墟を
かかえこんだような気がするのは僕だけでしょうか。
あざとくも僕たちは、お金で笑顔を買えるものとマジで
思っていたし、今だってそう考えている人たちがいます。
あるにこしたことはないというのもリクツだが、
ないで困ってるときに人の情けが身にしみたのは
いったい何だったんだろう。
``
武士の情けというのは、敗軍の将にかける思いだが、
今はひたすら勝てば官軍ではないか。
現実には、お金が笑顔を、ひょっとすると幸せも奪い去
っているのかも。
そうとしか思えない、生々しい光景をこの年齢まで
随分と眺めてきたものです。
人のこころは天与の聖域であって、お金などで買収できる
わけがない、というのは少なくと言えるような気がします。
``
笑顔も幸せもこころの根っこがつくる。お金はそんな人間
たちを試すためにある、そんな気もしますが・・・
みなさんはいかがでしょうね。

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