鬼滅の刃

熊本の結婚相談所むつみ会のブログ

2020.07.15
ドラマからの伝言

人間というものは・・・・
なかなかホトケサマにはなれない。
だが、鬼にはいとも容易くなれる。
わざわざ鬼の牙に噛まれて、痛い怖い想いなんか
しなくてもいい。
たとえば、お金持ちになるとか、
とっても偉い人になるとか、になれば
それはもうあっという間になれる。
しかも鬼になったという自覚がないどころか、
困ったことに、みんな神様になった気分になる。
誰でもいうことを聞く、地球はオレ様を中心に回ってる。
｀｀
「鬼滅の刃」というアニメが、子どもたちばかりか
大人たちの間にまで、大変な人気を博している秘密は
と言うと、人間サマのそんな分かりやす過ぎる本性が
あるからにちがいない。
生身の人間が仏様の境地に至るのを菩薩道という。
実に、菩薩像のあのアルクイックスマイルほど心の休ま
るものはないが、
あんな微笑みをたたえた人間になれる道程は遠い。
少なくとも、七十歳の道筋でそんな人間に会った験し
はない。
もっともそれらしい仮面（ペルソナ）を被った人間には
何人にも会ったけど。
なりたいといくら念じても、人の一生分くらいの歳月
では到底足りない。
そこでムリしすぎると、ペルソナになってしまうんだろ。
｀｀
この物語を、もちろんみんな炭治郎とか伊之助とか善逸
とか、鬼殺隊の一員になったつもりで観る。
鬼みたいな人間でも、いつの間にかカッコイイ村田さん
になっている。
だからと言ってどうのこうのイチャモンつける気はない。
たとえいかなる事情がろうと、人間なんて皆が皆善人の
顔をした悪人みたいなもんだと、思い始めたらきりがない。
いわゆる性悪説で万事がコントロールされるようになって
世の中が狂いだした。
訳がわからないまま鬼になっていく人間はいるが、
（おそらく）鬼になりたいと思ってなるやつはいない。
自ら体験し、考え、自ら生きる、あの世に旅立つときに、
心の底の方でああ、よかった思えるために人は学ぶ。
その根底にあるものを何というか？
「性善説」という。
だからこの物語の最後ではみんながいい人になればいい
・・・なんて思う。